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車を降りようとドアノブに手をかけたその時。
「マクや、俺は何も知らないってことにしとく。
でも、立場を考えて行動しろよ。
迷惑をかけるのはメンバーだけじゃないんだぞ。」
ドアノブを見つめたまま動けなくなってしまう。
マネヒョンはきっと、Aちゃんにも迷惑をかける、そう言いたいんだろう。
そんなの分かってます、と言いたかったのに言葉が出なくて重く自分に鉛のように押しかかる言葉。
恋愛は自由だ、でもその何倍も何倍も怖いんだ。
「マネヒョンありがとうございます。」
そう言って人のいないバス停に向かって歩き出す。
ゆっくりとバスが近付いてきて、ゆっくりと目の前のドアが開く。
会いたかった姿が見える。
手を指し伸ばそうとした瞬間。
僕と目が合った途端にAちゃんの瞳はユラユラ揺れ出す。
「だ、大丈夫？！Aちゃん…？」
バスの中できっと泣くのを我慢してたのかな？
どんな辛いことがあったんだろう。
今すぐにでも抱き締めたいのを押さえ込んで、自分の冷静さを取り戻す為にも大丈夫？とひと声かける。
その声に顔を上げてポツリと涙が流れていく。
『うぅ、…っ、…マクくん。』
どうしようもなく守りたい、そんな感情に支配されていく。
泣いているのを見るのは初めてじゃない。
初めてあった時だってAちゃんは曇り空の下泣いていたのに、おかしい。
どうしてこんなにも愛おしく見えるのだろうか。
少し落ち着いたのかひとつ深呼吸をしたのを見計らってなぜ泣いているのかを聞けば、また泣きそうになってしまう。
大丈夫かと何度も何度も聞いてしまう。
『大丈夫じゃないけど、もう大丈夫。』
｢ど、どっち？｣
『マクくん来てくれたからもう大丈夫なの。』
そんなに安心したような子供のように優しく微笑まれると、もう心臓が持たないのに。
さっきのマネヒョンの言葉の重みがまた分かった気がした。
もう、周りが見えなくなるくらいに僕にはAちゃんでいっぱいなんだ。
「心配で飛んできて良かった。」
Aちゃんが僕の顔を見て仕事だったの？と聞かれて少し我に返る。
そう言えばメイクを済ましてるんだった。
顔を隠そうとしたけどそれは違う。
これも、僕のありのままの僕の姿なんだ。
Aちゃんはそんな僕も受け止めてくれるんだろうか。
受け止めるも何も、僕はAちゃんは
僕のことをきっと、全然知らないんだ。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
