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半ば無理やりにあのカフェで待っていて、とだけ伝えて電話を切った。
冷静に、なんて思っていたのに携帯を握る手はじんわり汗ばんでいた。
…泣いてるんだ、Aちゃんが。1人で。
今行かないと。今すぐに。
リュックを背負おうとした手を後ろから伸びてきた手に止められる。
「どこ行くんだ。」
その声に我に返って、振り向けば怒ったような心配したような困ったような顔をしているテヨンイヒョンが居た。
そして気づいた。
僕の周りにメンバー達が立っていて皆テヨンイヒョンと同じような顔をして僕を見ていた。
「…ヒョン、俺、今行かないといけなくて。」
分かってる。
ダメなことだって。
僕らしくないってことくらい。
「お願いします。
絶対に、収録までには帰ってくるから。」
僕は泣いてるAちゃんをそのまま放っておけないんです。
1人で泣かせる訳にはいかないんです。
頭を下げて、テヨンイヒョンの言葉を待つ。
「分かったから、」
「え？」
テヨンイヒョンは呆れたように笑っていた。
「マネヒョン、車出してあげてください。
マクに春が来たみたいなんです。」
テヨンイヒョンは何が面白いのか、マネヒョンに向かってそう笑って伝えた。
マネヒョンもハイハイ、なんて言って同じように呆れた顔をしていて2人の顔を交互に見る。
怒られると思っていたのに。
「早く行きなよ。」
ユタヒョンに背中をポンっと押されて、思わずバランスを崩して1歩、前に足が出る。
「でも、」
「早く！収録間に合わなくなるよ！」
今度はジョンウに肩を押される。
もうリュックなんて持たないまま、マネヒョンと一緒に駐車場まで走った。
片手に携帯を握りしめて。
何故か僕まで泣きそうになってしまうからおかしい。
あんなに優しく送り出してくれるなんて思ってもいなかったから、拍子抜けしてしまった。
「しっかり捕まれよ〜」
なんてノリノリに車を走らせるマネヒョンとミラー越しに目が合えば、もう何かが溢れかえりそうになる。
Aちゃんに、会いたい。
Aちゃんに教えてあげたい。
僕にはこんなにも素敵な家族がいるんだって。
いつかAちゃんにも会わしてあげたい。
そんな夢みたいなことを考えていれば、見慣れた景色になっていく。
思ったよりも早く着いたみたいでまだAちゃんの姿はバス停には無かった。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
