___ キズ ページ3
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あの私の失恋とチーズケーキの彼との出会いから早くも4日も経った。
元好きな人のミンギュは見るのも嫌になるくらいに彼女さんとラブラブで、あちこちからよく噂なんかも聞くようになった。
もちろんまだ4日しか経っていない訳だから、未練タラタラな訳で、あの二人の姿を見る度に胸が痛む。
｢おーい、A！｣
遠くから聞こえる大きな声。
『はぁ…』
無意識に大きなため息が出る。
絶賛未練タラタラ失恋中だって言うのに、その張本人ミンギュは私の気なんか知らない。
これまでとは何も変わりなくこうやって友達として、私を見つけると嬉しそうに寄ってくる。
…4日前まではこの瞬間がたまらなく幸せだったのに、今となってはただキズをえぐられるだけで辛いものになった。
｢明日の講義のレポート終わった？｣
『ううん、まだ。』
｢良かったぁ俺も全然終わってなくてさ！｣
そうやって私の大好きだったクシャクシャ笑顔。
｢今日一緒にやらない？いつものカフェで。｣
『いやいや、彼女さんに悪いよ。
ていうか彼女さんに付き合ってもらったら？』
ダメだ、ミンギュは何も悪くないのに自分の口調がキツくなってしまう。
きっと表情管理もできてない。
｢……A、なんかあった？｣
そうやって心配そうに見ないでよ。
どんどん自分が嫌になる。
『ごめん、ちょっと体調悪いだけ。
じゃ、行くね。』
また泣き出しそうだったからミンギュの顔は見れなかった。
そそくさとその場を早足で離れた。
＿＿＿
もう今日の記憶はほとんどない。
一応パソコンを開いて課題をしようとメガネを掛けてみたけれど、1時間前から何一つ進んでない。
一人暮らしの小さなアパートに私の大きなため息が響く。
こんな辛い思いするなら恋とかするんじゃなかった。
片思い中はちょっとしたことでもドキドキして毎日が楽しかったのになぁ。
もう真っ暗になっているパソコンの画面に移る私の顔はあまりにも暗い顔で、思わず自分でもびっくりする。
静かな部屋にいきなり鳴り響いた携帯の着信音。
『ビックリしたぁ…』
思わず肩が上がった。
画面を見れば、知らない番号からの着信。
誰だ？
『…もしもし？』
恐る恐る耳に携帯を当てる。
｢あ、あのっ！チーズケーキの……、｣
チーズケーキと聞こえた瞬間、あの彼の姿を思い出す。
『あぁ！！こんばんは。』
あの日のことを思い出すと、思わず頬が緩くなってしまう。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
