___ 約束 ページ11
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マクくんにバイト先まで送ってもらって、無事家に着いた頃にはもう雨はすっかりやんでいた。
…家まで送ってもらえばよかった、なんてバカバカしいことまで考え出す私、どうかしちゃったのかな。
いつもの玄関を開けて、廊下を通れば当たり前に真っ暗な部屋。
電気をつけてそのまま1人掛けのソファに勢いよく座り込んで、天井を見上げれば思い浮かぶのはマクくんの顔。
『もう次に会える約束、ないんだよな〜』
虚しく私の独り言は消えてしまう。
今日何か口実をつけて次の約束でも作っておけばよかった。
彼のこと、もっと知りたい。
どんな音楽を聞くのか。
好きな食べ物は？嫌いな食べ物は？
一人暮らしなのか、実家暮らしなのか。
仲のいい友達の名前は？
考え出せばキリがないのに、私が知っているマクくんはカナダで生まれ育って、今は美容師をしていて、人混みが好きじゃない。
…たったのそれだけ。
こんなことを考え込んでいる自分がなんだかもどかしくて、また勢いよく体を起こす。
シャワーでも浴びよう。
そう思ったのに丁度いいタイミングで、ポッケに入った携帯から着信音が鳴り響く。
画面を見れば、どこか期待していた彼からの着信。
『…どうしたの？』
もっとなんか可愛いこと言えないのか自分。
口を開いた後に後悔する。
「…ちゃんと家に着いたかなって。」
電話越しに聞こえた声に嬉しくて、きっと私は今頬が緩んでとてもすごい顔をしてしまっている。
『うん、着いたよ！
雨の中ありがとう。』
シャワーを浴びようと立っていたはずなのに、気づけば私はまたソファに座っていた。
「良かった。」
優しく微笑むマクくんの姿が想像つく。
『マク君もちゃんとお家に着いた？』
「うん、ついさっき着いたところ。」
なぜだろう、もう頬がずっと緩みっぱなしだ。
良かった、と彼の真似をして返事をすればマクくんが少し移動したのかガサゴソと音がする。
「あの、またAちゃんのバイト先に飲みに行くから。」
『…うん！』
「まだ仕事の休みが分からないから、また分かったら言うね。」
またマクくんに会えるんだ。
今日で最後じゃないんだ。
そう思えば少しむず痒かった胸の内がすっきりする。
『待ってるね！』
またガサゴソと動く音が聞こえる。
「…………マクヒョーン、ヒョーン！！」
電話の奥から聞こえた知らない声。
「やばっ、」
それから焦ったマクくん声。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
