57話 ページ11
頑張って追いかけたけど病院に着いたのが五時過ぎだった。
あれからかなり時間が経ち、彼が出てきた頃には日が沈みかけていた。
もう疲れた…
待合室にいた人達も周りにはもう見当たらず、受付で何やら書類を書く彼に、待ちくたびれたと言わんばかりに恵が声を掛けた。
書類書くまで待ってなよ…
恵「虎杖悠仁だな。呪術高専の伏黒だ。」
A「同じく呪術高専の神代Aです」
虎杖「あの、喪中なんスけど…」
A「それは本当に申し訳ないです…」
これに関しては私たちが100億％悪い
恵「悪いが時間が無い。
お前が持っている呪物は危険なものだ。今すぐ俺に渡せ」
呪物...?と、顔にハテナを浮かべた悠仁くんに恵はスマホの画面を見せた。
恵「これ持ってるだろ」
虎杖「あーハイハイ、拾ったわ。
俺は別にいいけどさ、先輩たちが気に入ってんだよね。危険ってどういうことだよ」
恵は、スマホを操作しながら話し出した。
恵「───────日本国内の怪死者、行方不明者は年平均1万を超える。
その殆どが人間から溢れた負の感情、"呪い"によるものだ」
虎杖「呪いぃ?」
恵「お前が信じるかどうかはどうでもいいんだよ。続けるぞ。
特に学校や病院には膨大な怨念が溜まりやすい。
辛酸、後悔、恥辱。
人間が記憶を反芻する度、その感情の受け皿となるからな。
だから学校には大抵"魔除け"の呪物が置いてあった。
お前の拾ったものもそれだ」
虎杖「魔除けならいいじゃん」
恵「魔除けといえば聞こえはいいが、より邪悪な呪物を置くことで他の呪いを寄せつけない、"毒を毒で制す"悪習だ。
現に、長い年月が経ち封印が緩んで呪いが転じた。
今や呪いを呼び寄せ肥えさせる餌。
お前が持っているのは、特級に分類される危険度の高いものだ。
死人が出ないうちに渡せ」
虎杖「いやだから、俺は別にいいんだって。
先輩に言えよ」
恵「...!?」
恵は投げた箱を急いで開けるが、その中身は空だった。
わかってたけど実際ないと本当ビビるよね…
恵「(俺が追ってきたのは、箱にこびりついた呪力の残穢...!?)
おい、中身は！？！？」
虎杖「だぁかぁら!!!!先輩が持ってるって！！」
恵「そいつの住所は！？」
虎杖「知らねぇよ、確か泉区の方...あ、」
恵は、黙り込んだ虎杖に何だ、と返す。
おぉ､､､
恵キレてるな…
虎杖「今日、御札剥がすって、言ってた」
恵「...！？」
虎杖「え、もしかしてやばい？」
恵「やばいなんてモンじゃねぇ、そいつ
死ぬぞ」
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歌唄(プロフ) - とても嬉しい感想ありがとうございます！引き続きお楽しみください！ (3月15日 7時) (
レス) id: 951da5989b (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - まだ読んでる途中ですが昨日からハマってずーっと読みまくり73話まで来たのですが主人公の子と世界で一番と二番気にしてるところが全く同じ過ぎて更にお話に入り込みやすいです！笑😢引き続き楽しく読まさせてもらいます🥹💗 (3月15日 1時) (レス) @page27 id: 0539db3d38 (このIDを非表示/違反報告)
歌唄(プロフ) - snowwhite12firsさん» 読んで下さりありがとうございます！さぁ？それはどうでしょ？ご想像にお任せします^^ (11月10日 6時) (レス) id: 951da5989b (このIDを非表示/違反報告)
歌唄(プロフ) - r_inaaa6さん» ありがとうございます！！ (11月10日 6時) (レス) id: 951da5989b (このIDを非表示/違反報告)
snowwhite12firs(プロフ) - 更新、有難うございます。谷口をボコったのは五条先生ですか？それなら嬉しいんです‼️ (11月10日 1時) (レス) @page46 id: 9edbfa47f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌唄 | 作成日時：2023年10月17日 10時
