33話 ページ36
やばい!
そういえば私は烏野を応援しちゃダメだった!!
A「みんな頑張れ!!」
と応援していると
『キャー!!』
と上にいる陽キャの女子たちが騒ぎ始めた。
あぁ。あの人が来たのね。
あの人が来ると分かりやすい。
及川「アララッ、1セット取られちゃったんですか!」
監督「おお!戻ったか!足はどうだった?」
及川「バッチリです!もう通常の練習イケます!軽い捻挫でしたしね」
ほらね。やっぱり及川さんだった。
『きゃー!!及川さぁーん!無理しないで下さ〜い!!』
見学に来ていた女の子たちに及川くんが手を振れば再び黄色い声が響く。
さすが及川さん。
人気者…というかモテモテだね。
ファンサに慣れてる感があるなー。
烏野にいる黒髪くんにやっほー、と軽く挨拶した及川さんは、監督に急かされてアップを取りに行った。
もしかしてあの黒髪くんって及川さんの後輩なのかな?
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及川さんはアップが終わり、ピンチサーバーとしてコートに立った
及川さんは、背の高い6番くんめがけてサーブを打つ。
そのコントロールの良さと威力にこっちが畏縮してしまう。
い、痛そう、、
自分が狙われているわけでもないのに。
怖いと思ってしまった。
後1本で烏野と同点という時に、
日向「おいコラ!大王様!俺も狙えっ!取ってやる!狙えよ!!」
だ、大王様…?
及川さんのことだよね、間違いなく。
もしかして、コート上の王様の先輩だから、大王様?
A「ふふふ」
オレンジくんのあだ名の付け方に思わず笑ってしまった。
最後はオレンジくんがが端から端へ移動するスパイク(多分ブロード)を決めて、烏野の勝利で練習試合は終了した。
か、勝ったんだ!すごい!!
あの黒髪くんとオレンジくんのペアはすごい!!!
及川「へぇ、、、!」
及川さんも興味津々に見ていた。
A「あの2人かっこいい!!」
及川「はぁ!?」
どうゆうことAちゃん!?、と肩を揺らしてきた。
デジャブだ、、、
は、吐きそう、、、
ちょうどその時に岩泉先輩が、片付けをしろー!と声をかけてくれたおかげで助かった。
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私も言われた通りに後片付けをしていると、
誰かのタオルが置いてあった。
A「誰だろう?」
タオルを裏返して見てみると、タグのところに
【日向翔陽】
と書いてあった。ここの高校にはそんな名前の子はいない。
ということは烏野の忘れ物だ。
私は花巻先輩に声をかけてから校門に向かった。
間に合うといいけど、、、
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作者名:歌唄 | 作成日時:2023年3月31日 23時