29話 ページ32
A「早っ！ごめんちょっと待っt「はーいストップ」
『え？』
及川「Aちゃんは俺と帰る約束してるんだよねー」
と、肩を組んできた。
A「え、いや、「じゃあ先に帰るか国見！」
国見「は？」
金田一「なんでキレてんだよ！？及川さんと帰るなら俺らいらねぇーだろ？」
正直に及川さんの話を聞きすぎだよ金田一､､､
国見(どう考えても及川さんの嘘だろ)
及川「じゃあそーゆーことで」
と及川さんは更衣室まで私を押してきた。
金田一「お疲れ様っす！」
国見(Aどんまい)
いや助けて！？
_____________________
着替え終わると及川さんが校門前でスマホを触りながら立っていた。
ムカつくほどに立つ姿が絵になっている…
及川「あ、Aちゃーん！！おつかれ♪」
A「…」冷めた目
及川「ねぇその目傷つくってば！！」
ほんと喋ったら残念だ。
これが本当の残念なイケメンか､､､
及川「Aちゃん聞こえてるからね？」
まさかの及川さんエスパー？
及川「だから全部口に出てるってば」
ありゃま
及川「帰るよー」
そう言われたので、及川さんの斜め後ろを歩いた。
その時ちょうどコンビニを通った。
及川「Aちゃーんコンビニ行くけど行く？」
と言われたので
A「いや、私は大丈夫です」
と答えると
及川「あ、そう？」
と言ってまた進み始めた。
及川さん行くんじゃなかったの？
_____________________
なんて言ってる間に私の家に着いた。
及川「マッキーん家と近いんだねー」
A「はい！昨日私も知ったんですよ！」
及川「ふーん」
興味なさそうだな。
A「じゃあ私はこれで、あの､､､及川さん？」
及川「ん？何？」
A「そんな気はないかもしれないけど、送ってくださりありがとうございました。あと、本当に足気をつけてくださいね？ちゃんと病院に行ってください」
そう言ってペコッとお礼をして顔を上げると、及川さんはポカンとした顔をしていた。
及川「…」
え、もしかして私、また、なんかやっちゃった！？
及川「…。はぁー」
ﾋﾞｸｯ
A「あ、ご、ごめんなさい､､､」
どうしようまた、私､､､
私が下を向いて泣きそうなのを我慢していると
ｿｯ
ｷﾞｭｯ
A「っ…！」
及川さんが優しく抱きしめてきた。
及川「っ…。ごめんねA。俺昨日ちょっと言いすぎた。なのにAは俺のこと心配してくれて、嬉しかった。ありがとう。怖がらせてごめんね」
と抱きしめたまま頭を撫でてくれた。
A「…。はいっ！」
及川さんは私が泣き止むまでずっと優しく抱きしめてくれた。
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作者名：歌唄 | 作成日時：2023年3月31日 23時
