18話 ページ21
風音「奈々になんてこと言うのよ！！あんたただの部員でしょ？部員がキャプテンに文句言うなよ？！」
そう言って私にシューズの入った袋を投げてくる
ﾎﾞｶｯ
A「っ､､､」
奈々「あたしだってキャプテン好きでやってるんじゃないし！！本当にうっとしい！早く消えろ！」
そう言ってまたシューズの入った袋を投げてきた。
2回目
そのまま更衣室から出ていったので、
A「じゃあお前が今すぐ辞めればいいやろ！！」
と顧問がいる前で怒鳴ってしまった。
そのおかげで私は顧問とずっと話し合いだった。私を助けようと小春が
小春「奈々たちも更衣室でAの悪口言ってました。陰で言ってる方が悪いと思います。」
って言ってくれたけど顧問にそれはどうでもいいと言われた。
その日の放課後から次の日の朝練も
ずっと､､､
話し合いを続けた結果私が2人に謝ることで解決した。
その話し合いでも奈々は
奈々「えー？私キャプテン辞めたいとか言ってないです！向こうがやめろって言ってきたんです！！」
って言い訳して
ほんとやめたかった。
でも親に迷惑かけたくなくて
ずっと耐えた。
____________________
そして3年生……
最後の引退試合
とうとうアイツらがやりやがった。
相手が優勝候補だったので強いのは仕方ない。
そこは問題じゃなかった。
奈々と風音がまったくやる気がないのだ。
相手のサーブを全て避けてとる気がなかった。
私が2人にあげたトスを2人はスパイクでアウトしかとらなかった。
別の人があげたトスはちゃんと決めていたのに､､､
そしてそのままボロ負けだ。
終わって悔しがってる私と違って2人は笑いながら
奈々「やっと終わった〜」
風音「まじ疲れた」
と言って帰る準備をしていた。
私は学校のジャージを着てまだ残っている学校の試合を上からずっと見ていた。
あぁ。
もう少しだけ……
もう少しだけ……
あのコートに立ちたかったな､､､
_____________________
私はその日静かに涙を流しながら試合を見ていた。
そして知った。
どんだけ頑張っても、
本当の仲間がいないと、
勝ちたいって気持ちがいっしょじゃなきゃ、
どれだけ上手にプレーができていても、
上に行かなきゃ
あのコートに
立つことは許されないと……
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作者名：歌唄 | 作成日時：2023年3月31日 23時
