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81話 ページ33

Noside

「待て」

コツン、コツンと響く足音

水色がかった銀髪を揺らしながら歩く彼を引き止めたのは

神覚者レイン・エイムズだった

銀髪の生徒…ランスは、小脇に女子生徒を抱えて歩いていた

その様子を見たレインは違和感を覚え、警戒を強めた

レイン「貴様この学校の者じゃないな」

「なにを言っているんですかアナタ」

振り返った彼へ向けて唐突に剣を放った…が、ソレはバチンと音を立てて相殺された

レインもこれには驚いたのか、眉間に皺を寄せた

「カンストクモ!カンストクモ!!」

「…なんでバレるかなぁ。」

レイン「疑わしきは罰する。手っ取り早いからな」

杖と剣を構えたまま、レインは続けた

レイン「その抱えている奴はウチの寮の生徒だろう…。

お前は、、、A!?」

「…なんだ、騙されていたのか…そうかそうか」

ズルッ

とランスの顔が変わっていった

綺麗な水色がかった銀髪は金髪マッシュへと変わり、

右頬にある二本線は両頬へと移動した

レイン「裏社会で暗躍する闇魔法組織…魔法動物の密輸、ドラッグ、人身売買、殺人」

「…」

レイン「貴様らのようなドブネズミがこの学校に来て、俺のAを攫おうとする理由はなんだ。

言え。くだらなければ殺す」

「さがしもの」

レイン「さがしもの…?」

「ああ、僕たちにはとてもとてもとても…大切な、ね…」

頬に手を当て、困ったように眉を下げる金髪の男…

少し周りを見渡しては、溜息を吐いた

「ちょうどこの学校にあるはずなんだ…おっかしいなあ。
アベルに探させてたんだけど、全然見つからなくて…本当役に立たなくて…」ズーン

と肩を落とす

その答えを聞いては、レインが顔を顰めた。

レイン「答えになってないぞ貴様」

バカにするようにレインを指差し、眉を下げて目を細め笑う金髪の男

「バカだなぁ、言うわけないだろう仲良くもないのに。
人から情報を聞き出すにはまず相手の心を開かないと…。
これ、コモンセンス、常識だよ。」

レイン「…」

「あ、ダメダメ…こんなことしてる場合じゃない」

こつん、と自分の頭を軽く叩いて、肩に抱えていた女子生徒もといAを抱え直した

そして軽く頭を下げては、自身の目的を述べた

「用済みのアベルを殺しに行くんだった。ごめん、君の相手はできないや」

レイン「(…これは罠…!!)」

レインが杖を構えると同時に、食事用ナイフが目の前に突き刺さる

そしてその奥に現れたのは、連続殺人鬼兼カニバリストを名乗る死刑囚だった

それを足止めに、颯爽と去っていく

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歌唄(プロフ) - 天然石さん» どこかで聞きましたね笑 (3月27日 12時) (レス) id: 951da5989b (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - デジャブなセリフ(笑)どここできいたことのあるような(笑) (3月27日 11時) (レス) @page6 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:歌唄 | 作成日時:2024年3月26日 15時

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