59話 秘密の時間 ページ11
A｢そ、外の空気を吸いたくてですね､､､｣
アハハと乾いた笑みを零すと
ワース｢ふぅん…わざわざ毛布を持ってまでか？｣
A｢そ、そうです！今日のよ、夜寒いって聞いたんで！｣
ワースくんはすごい｢信用ならねぇ｣みたいな疑り深い目で私を見てきた
ｿｯ
ワース｢…目。すげぇクマできてんぞ｣
私の目元を優しく撫でられた
A｢…ｯ｣
ワース｢…んで？何があったか俺には教えてくんないわけ？｣
と足を組み、頬杖をついて聞いてきた
A｢､､､｣
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ワース｢…無理に聞かねぇし誰にも言わねぇよ。
まぁ…言いたくなったら言え｣
A｢…ｯ！｣
その言葉が今の私にとってはかけがえのないものだった
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
私は耐えきれずにその場で涙を流してしまった
ワース｢ｯ！？
ちょ、おま、は！？｣
ワースくんは私が泣くと思ってなかったからなのか…
どうすればいいか分からずに手を動かして慌てている
ワース｢ど、だ、大丈夫か？ど、どっか痛えのか？｣
A｢ご、ごめんなさい､､､｣
ワース｢え、あ、いや､､､わ、悪ぃ｣
ワースくんは私の背中を擦ってくれた
私が落ち着くまで何も言わずに…
_____________________
A｢ｽﾞﾋﾞｯ､､､ごめんなさい､､､。
ありがとう、ございます｣
ワース｢…ん｣
それだけ言って深くは聞かないワースくん
どこまで優しいんだろう､､､
A｢あのね…？｣
ワース｢ん？｣
A｢私､､､相部屋の人と、その友だちにずっと嫌がらせみたいなことされてて､､､｣
ワース｢おぉ｣
A｢みんなに､､､心配かけたくないから､､､誰にも言ってない。
けど､､､もう､､､同じ部屋で悪口を聞くの辛くなっちゃって､､､今日部屋を抜け出してきたの｣
ワース｢ふぅん…｣
A｢ご、ごめんなさい､､､こんなこと言われても困りますよね？｣
ワース｢いや別に。俺がどーにかしてやりてぇけど寮もちげぇしな､､､｣
ワースくんは真剣に考えてくれた
ワース｢悪かったな。気づいてやれなくて｣
A｢ワースくんが気づかないのは当たり前ですよ｣
と苦笑いすると
ﾎﾟﾝｯ
ワース｢…辛かったな。よく1人で頑張ったな｣
A｢…ｯ！｣
ﾎﾟﾀｯ
またもや私は嬉しくて泣いてしまった
A｢あ、ご、ごめんなさい､､､｣
また泣いてしまった
申し訳ないと思って顔を隠すと
ｶﾁｬ
目の前が急に暗くなった
ワース｢これなら…目見えねぇだろ｣
ワースくんは自分のつけていたサングラスを私にかけてくれた
ワース｢俺でいいなら…愚痴でもなんでも聞いてやるからな｣
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歌唄(プロフ) - 天然石さん» どこかで聞きましたね笑 (3月27日 12時) (
レス) id: 951da5989b (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - デジャブなセリフ（笑）どここできいたことのあるような（笑） (3月27日 11時) (レス) @page6 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌唄 | 作成日時：2024年3月26日 15時
