愛が重たい人たちとの学校生活【MASHLE】

16話 ページ17

A｢怪我してる…よね？｣

私は巻いてもらったハンカチを取ってうさぎの怪我に巻いた

レイン｢おい何してる｣

A｢これで大丈夫だよ？｣

レイン先輩に止められたけど無視してうさぎに巻いてあげた

大したことなさそうでよかった…

レイン｢…良かったのか？お前もまだ足痛ぇだろ？｣

A｢レイン先輩のおかげで大丈夫です！それに怪我してるのにほっとけないじゃないですか｣

本当は回復魔法使えるけど今は私がボロボロだからな…

そう思いながらゆっくりしゃがんでうさぎに触れると

意外と人懐っこいのか私に寄り添ってくれた

A｢か、可愛い〜！｣

レイン｢随分人懐っこいな…｣

横を見るとレイン先輩もしゃがみこんでうさぎを見ていた

その顔がとっても優しい…

ホントにうさぎが好きなんだな

A｢どうしましょう､､､このまま保護した方がいいですよね？｣

でも私うさぎの世話とかやったことない…！

レイン｢そうだな。うさぎは俺が預かる｣

A｢え？｣

レイン｢何か問題があるか？｣

A｢いやいや！むしろありがたいです！私うさぎの世話したことないので､､､｣

レイン｢そうか｣

ゆっくりとうさぎを抱き上げてレイン先輩に渡した

A｢バイバイまたね｣

ちょっと寂しいな…なんて思いながらうさぎに手を振ると

レイン｢…何かあったらまた報告する｣

A｢ほ、ほんとですか！？ありがとうございます！｣

察してくれたのかまた報告してくれるそうだ

優しい！！

いつも眉間にシワよってるイメージだったのに…！

レイン｢…そう言えばお前はなんで外で本を読んでいたんだ？図書室があるだろう？｣

A｢今日は図書室の先生が出張で開いてなくて､､､部屋で本当は見たかったんですけど､､､。
同じ部屋の人がずっと部屋に友だちを連れてきているので､､､｣

レイン｢そうだったのか…悪い｣

アドラ寮の監督生という責任感からか謝ってくれた

A｢いえいえ！あの、ほんとに気にしないでください！！
何も言えない私が悪いので､､､｣

レイン｢悪かった…。もしお前が良かったら監督生の寮を使うか？｣

か、監督生の寮！？

絶対いや！恐れ多すぎる！！

A｢そこまでして頂かなくても大丈夫ですよ！？｣

レイン｢そうか…。また何かあったら言え。何とかしてやる｣

A｢あ、はい､､､。
ありがとうございます！｣

レイン｢またなA｣

そう言ってレイン先輩は私の顔に絆創膏を貼ってくれた

すごい世話焼きな人なんだな…

なんて思いながら踵を返して立ち去っていくレイン先輩の後ろ姿を見ていた

絆創膏はうさぎ柄だった

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