story 14 ページ14
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「すげえ人の量」
「いつ来ても楽しいよね！俺わたあめ食べたーい！」
歩行者天国に隙間なく並べられた屋台に目を輝かせる私達。
普段はあまり強く感情を出さない加藤くんですら、嬉しそうだ。
「私りんご飴食べたいな〜」
「え、俺も！買いに行く？」
「行きたい！Aも加藤くんも食べる？」
『ううん、私は要らない(笑)』
「俺も甘いのはパス。2人で買ってこい(笑)」
じゃあ色々食べたいもの買ってくるからそっちも買っておいで！と小山くんは叫びながら、真由と人ごみの中へ消えていった。
「俺たちもなんか探そっか」
『うん…』
彼らを2人にさせたものの、こっちだって2人きりなのだということに今さら気がつく。
妙に恥ずかしくなってるのは私だけなんだろうか。
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少し歩いたところで、焼きそばのいい匂いが漂ってきた。
「焼きそば食いたいな」
『私も！焼きそば買おう』
「いらっしゃい！」
「焼きそば二つ」
「2人前ね！2人みたいに熱々の出してやっから待ってな！笑」
「あざす(笑)」
加藤くんの対応がスマートすぎて、私は彼を凝視した。
何？と笑う加藤くんになんだかムカついて、なんでもない、と私の分のお金を渡すと、なんでよって、また加藤くんは笑う。
私の頬がとんでもなく熱いのは、多分熱された鉄板の前にいるからだ。
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そのあともたこ焼きや、私の願望でベビーカステラを買ったりして、私達は人ごみの少ない場所へ移動することにした。
加藤くんは私に合わせてくれているのか、いつもより歩みがゆっくりな気がして、歩くの遅い？と声をかけると、彼は私の足元を見た。
「いや、下駄でしょ？こんなもんじゃない？むしろ、俺速くない？」
『ありがとう、速くないよ、全然(笑)』
「運動神経の悪さも役に立ってるって？余計なお世話じゃ(笑)」
『私何も言ってないのに(笑)』
「笑いながら “全然” って言ったところに悪意を感じましたけど(笑)」
いつもより饒舌な彼は、いつものように伏せ目がちに笑う。
私は、その笑い方が大好きだ____。
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鈴木カルロス三郎太(プロフ) - ゆっちゃんさん» えええありがとうございます(;o;)更新遅くなりましたが地道に続けていくのでよろしくお願いします。 (2018年9月19日 15時) (
レス) id: 1320e2bf1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - これ読んでるとなんか幸せな気持ちになりますww この作品好きです(о´∀`о)応援してます！ (2018年8月25日 1時) (レス) id: f0e7248429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木カルロス三郎太
| 作成日時：2018年8月20日 22時
