5分後 ページ37
「はぁ、はぁ、まだ来るのかよ…っ！」
「やっぱ私をおろして！このままじゃナワーブくん倒れちゃいそうだよ！」
「大丈夫だ、腕は全然疲れてない、ただこいつらのしつこさには疲れる…！」
もう5分は走ってるんじゃないだろうか。肘当ても残り1つになってしまった。
しかしおばけたちは俺たちを追うのをやめない。
……俺の体力もそろそろ限界だ。
俺は最後の肘当てで遠くまで走る。
そして、Aをおろした。
「やっぱり疲れてたでしょ…？大丈夫…？」
「大丈夫。…いいか、お前は廊下にあるゲートまで走れ。場所分かるか？」
「わ、分かるけど、君はどうするの？」
「…俺はこいつらの気を引いて、お前が逃げてからそっちに行く。だから先にゲートを開いておいてくれ」
「……やだ」
『わかった』、彼女はそう答えると思っていたから、おもわず呆然としてしまった。
「…は？え、いや、お前は逃げてくれ」
「君を置いて逃げろっていうの？ヤダよそんなの、もう君を置いていかないって決めたんだから」
「お願いだ、お前は逃げるんだ」
「嫌だ！ナワーブくんが逃げるなら私も逃げるよ、君の後からね！」
「それじゃダメだ！先にお前が逃げろ！」
「今回は聞けないよ、絶対に置いていったりしないから！」
Aの目をジッと見て、無言で圧をかける。
Aも負けじとこちらを見てくる。
…本当に真っ直ぐ、俺を見る。
心の奥まで見られているのだと錯覚するくらい、君の目は真っ直ぐで透き通っている。
……今の状況を忘れてしまいそうだった。俺は溜息をつく。
仕方ない、君の決意は本当に固いから。俺が折れてやろう。
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四葉(プロフ) - 夕霧さん こちらこそありがとうございました！感動させるとこができたようでこちらも嬉しいです！ (2019年7月29日 8時) (
レス) id: e202c92208 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - ゆきさん 読んで下さりありがとうございました、素敵と言ってもらえて嬉しいです...！ (2019年7月29日 8時) (レス) id: e202c92208 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - いや、あの、……はい泣きましたァァァァア！！！心ん仲がキャーキャー言ってます！ありとうございましたァァァァアァァァァア！！！←語彙力なくて申し訳ないです！ (2019年7月28日 17時) (レス) id: 2612ac3b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 連載お疲れ様でした。とても素敵なお話でした。 (2019年7月9日 7時) (レス) id: 3b646a2d91 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 申し訳ありません...！修正いたしました、ご指摘ありがとうございます！ (2019年6月16日 0時) (レス) id: e202c92208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉 | 作成日時：2019年6月15日 22時
