リッパーの腕の中 ページ17
リッパーは教会の周りをユラユラと歩いている。どこかでまた1つ暗号が解き終わったようだが、他のサバイバーを狙いに行こうとしない。
…彼は暗号を解けているだろうか。
「今、新サバイバーのこと考えてました？」
「新サバイバーじゃない、ナワーブ・サベダーよ。」
「考えてたことは否定しないのです？」
「だって考えてたし。ねぇ、そろそろ下ろしたいって思わない？腕、疲れたでしょ？」
「生憎そうは思いませんねぇ。腕だって疲れてませんよ。」
下ろすつもりは欠けらも無いようだった。このままなのも暇なので、素朴な疑問を口にしてみる。
「なんで私のことイスに縛らないの？」
「なんでだと思います？」
「知らないよ… 私、ナワーブくんにゲームについて説明をしたいのだけれど」
ゲームが始まってすぐに捕まってしまったため、彼に何も説明が出来ていない。今頃どうしているのだろうか...
「貴方が私の腕で落ち着いてる間に、他のサバイバーから教えてもらったんじゃないですかねぇ」
「落ち着いてない！…まだ教えてもらってないかもしれないじゃない。今頃、暗号機が解けずに困っているかもしれないよ？」
「ハンターである私からしたら、暗号が進んでないのは好都合ですよ」
「でもあなた私を抱えてて、他のサバイバー捕まえる気ないじゃない。早くゲームを終わらせるためにも暗号は進めてほしいでしょ？」
「別に早くゲームが終わってほしいとは思ってないですからねぇ。貴方を長く抱えていられますから」
「そう、それよ、なんで私を抱えたいのさ。」
「彼の反応が見たいからですよ」
「…はい？彼って誰？」
「彼は彼ですよ。…ほら、あちらから走ってきてますよ」
リッパーが向いた方を見る。
…ナワーブがこちらに来ている。彼の上空にはカラスが飛んでいた。
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四葉(プロフ) - 夕霧さん こちらこそありがとうございました！感動させるとこができたようでこちらも嬉しいです！ (2019年7月29日 8時) (
レス) id: e202c92208 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - ゆきさん 読んで下さりありがとうございました、素敵と言ってもらえて嬉しいです...！ (2019年7月29日 8時) (レス) id: e202c92208 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - いや、あの、……はい泣きましたァァァァア！！！心ん仲がキャーキャー言ってます！ありとうございましたァァァァアァァァァア！！！←語彙力なくて申し訳ないです！ (2019年7月28日 17時) (レス) id: 2612ac3b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 連載お疲れ様でした。とても素敵なお話でした。 (2019年7月9日 7時) (レス) id: 3b646a2d91 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 申し訳ありません...！修正いたしました、ご指摘ありがとうございます！ (2019年6月16日 0時) (レス) id: e202c92208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉 | 作成日時：2019年6月15日 22時
