相良くんとかわいいものにかこまれたい！よん【今日俺】

俺とパフェと可愛い君 ページ15

下を向いて顔に手を当てたまま、私たちのテーブルを離れていく相良くんは途中のテーブルに躓いて片桐さんに支えられている。

相良くんに申し訳ないけど、後ろから見た腰のラインが綺麗だなと思いました。
そんな事を思っている私に、理子ちゃんが顔を近づける。


「片桐も何だかんだAちゃんに甘いから、結構簡単に開久のトップとれそうじゃない？」

「開久さんたちに怒られるよ…！」

「A、開久のテッペン獲るのかよ！そん時はアタシも加勢し、」

「京ちゃん？」

「あ、わ、え、と、Aさんが心配だから言ってみただけでーす！それより！！おい、うまく牽制になったみたいだな」

「ど、どういう…？」


ニヤニヤする京子ちゃんに耳打ちされて気づいた。
周りの可愛い子や、綺麗なお姉さまたちがこっちを見てる。
驚いて咄嗟にうつむいた。


「『ほんかの』って言葉が聞こえてくんだけど、どういう意味だ…？」

「伊藤さん、『本カノ』は『本命の彼女』って意味ッスよ。ほら、ホストって来る女みんな彼女でしょ？そいつらと区別つける為の用語です」

「明美は何でそんな事知ってんだよ」

「もう完全にホスト扱いだよね。どう？Aちゃん、俺に担当変えしてみない？」

「さんちゃん、相良が来たら、」

「人の彼女にご迷惑だろ、オキャクサマ。出禁か頭割られるか、どちらにされますか」

「すみません調子のりました」


三橋さんの頭を、戻ってきた相良くんが鷲掴んでいる。
うわ…、さっきまでキメ顔だったのにすごく痛そう…。

2人を止めようとした時、ふとある物が見えた…！
相良くんの別の手にとても素敵な物があるではないですか！！


「相良くん、相良くん！その手に持ってるのは何ですか！？」

「まんまるな瞳のAちゃん、ぐうかわ…ッッ！！」

「感動してるとこ悪いが、お前じゃなくて"それ"を見てんだぞ」

「相変わらずだな相良キラー。てか、片桐さんお盆2つ持ちってプロじゃないっスか」

「慣れた」


キラキラ銀色に輝くお盆に乗った"それ"は、同じく輝いて見えて宝石のよう。

相良くんは「妬けるねぇ」と笑いながら、スプーンと"それ"を私の前に置いた。


「お待たせ、Aちゃん。俺特性"いちごパフェのバニラアイス添え"」

「い、いちごの宝箱や〜！！」

「喜んでくれたみたいで良かったな、相良」

「パフェとAちゃん最高だな。あーんしてやろうか？」

「そんなサービスやってねぇだろ」


片桐さんがお盆で相良くんを叩いた。

お客様たちは開久クラスタ１→←君のそういうところだよ！

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