相良くんとかわいいものにかこまれたい！２【今日俺】

こんなに貴方を想ってる ページ30

これが、相良くんの気持ちなんだね。
腕に顔を置いてそっぽを向く相良くんは、どこか拗ねてる子どもみたい。


「私ね、ツッパリさんが大切にしてる事とか、頭がどれだけ凄いだとか、やっぱりまだよく分からないの。でも、相良くんがどれだけ開久の顔を大事にしてるのかは伝わってくるよ」

「そんな大それた事じゃねーけどな」

「ふふっ。だから、毎日気を張ってて、疲れないのかなって思ってた」

「………え？」

「よく片桐さんと自分を比べてるよね。でも、相良くんは相良くん、片桐さんは片桐さんのいい所があるの。その2つの折り合いが上手くいってて、今の開久があるし、みんなも付いてきてくれてるんじゃないかな」

「…………」

「それに、こんな事言ったら怒るかもだけど、嬉しい」

「うれしい……？」

「うん。毎日頑張ってる相良くんが休める瞬間になれてるかなって！ねぇ、私の前では弱音いっぱい言って？私は相良くんの彼女だから、私の前では弱くてもいいんだよ」

「Aちゃん………。やっぱ、俺にはもったいねーぐらい、いい女だわ…」


ふにゃりとした相良くんの顔に、にっこり笑って応えた。
少しでも私の気持ちが伝われば嬉しい。
こんなにいっぱい、相良くんを想ってるんだよ。


「なぁ、今、頼っていい？」

「いいよ。私にできる事なら」

「……Aちゃんから、抱きしめてほしい。いっぱい褒めてほしい。なぁ、俺を思いっきり、甘やかして」


みんなは相良くんを狂犬だと言う。
でも、今は子犬なんじゃないかなぁ。
そんな相良くんを抱きしめて、いつもしてくれるみたいに、これでもかと言うほど優しく頭を撫でた。


「よしよし。相良くん、いつも頑張っててえらいね。お疲れ様。私はいつも強い相良くんも、今みたいな相良くんも、ぜーーんぶ大好きだよ」

「嬉しい。嬉しすぎて、どうしていいのか分かんねぇ。好き、Aちゃんがマジで好きだ」


結局、お互いに抱きしめ合う。
相良くんが満足するまでしばらくそうして、手を繋いで帰った。


「明日、片桐さんにちゃんと謝ろうね？」

「覚えてたら」

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鈴美歌様
リクエストもありがとうございました(*´˘`*)♡

仲良し場面を目撃するところがメインなのに、別のところがメインになってしまってますね…。
思ってたのと違ってたらすみません。

ご希望に沿えられたかは分かりませんが、読んでいただけましたら幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。

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