片桐さんとのお話 ページ24
すんすんと鼻を鳴らす。
荒れてるってレベルじゃない場所に置いてあるソファーは、相変わらず座り心地がいい。
片桐さんが「その一人用の椅子に相良がよく座ってるぞ」ってからかってきた。
私を元気づけてくれようとしてくれる片桐さんの言葉に、少し冷静さを取り戻せた。
「私、相良くんに嫌われてしまったでしょうか…」
「それは無いから安心しろ。アイツも不器用だからなぁ」
赤い大きなソファーに座る片桐さんはどこか威厳があって、開久の頭なんだなぁと思った。
けれど、私と話す表情は優しい。
「相良の態度も悪かったが、アイツの気持ちも分かる。Aちゃんに頼ってほしかったんだと思う」
「……言えなかったのは、余計な事をしたかなって思ったからなんです」
「どうしてだ？」
「相良くんの悪口言ってて、襲ってやろうって話してて。私に何かできるわけじゃないのに、止めようとしたんです」
「なるほど。それで自分から吹っ掛けたってか。なかなかやるじゃねーか」
「相良くんのプライドを傷つけてしまうって思ったんですけど、逆に傷つけてしまいました…」
「プライド、か。俺らみたいに学無しで、喧嘩ばっかしてる奴のプライドって何だろうな」
「え？」
「プライド、プライドっつーけど、俺自信も分からねぇ時があるわ。頭はってんのにな。まぁ、どっちもどっち、っつー事で。よく2人で話し合え。そんな深いもんでもねーよ」
片桐さんは笑ってどこかへ行ってしまった。
「お前らも行くぞ」と、他のツッパリさん達を連れて。
1人になってどう謝ろうかなって、膝を抱えた。
怒ってるかなぁ。
「Aちゃん！！！！！！セーラー服で体育座りしちゃダメだろ！！見えるって！」
「相良くん！？」
急いで駆けてきたかと思ったら、そのまま短ランを脱いで膝に掛けてくれた。
見えるってそう言うこと…！
恥ずかしくなって、そっと足を降ろしました。
(俺の短ランからAちゃんの足が見えて…)
「さ、がら…くん」
「は、はい」
「ごめんなさい…、何も言わなくて」
「いや、俺も悪かった。Aちゃん傷つけられて、カッとなって、Aちゃんの話何も聞こうとしなかった」
椅子に座る私の前に膝をついて、両手を握りながら謝ってくれた。
話さなかったのは私の方なのに。
「奴らに吐かせ、教えてもらった。俺の為に頑張ってくれたんだな」
そっと私の頬っぺたを撫でる手がとても優しくて、その手にすり寄る。
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杏仁豆腐(プロフ) - マリアさん» マリアさま！マリアさまからいただける相良くんめちゃくちゃかわいくて有難いです〜！私だったらそんなかわいいネタ出てこないです…！ありがとうございますー！ (2020年10月5日 6時) (
レス) id: 0bf81dfdd1 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 続けてのリクエストになってしまうのですが皆さんのリクエスト終わってからでもいつでもお時間がある時で構いませんので是非相良くんの元カノ登場しより戻す為主人公に色々いい泣きながら猛君に会いに行き狂犬ガチギレが見たいです！ (2020年10月4日 23時) (レス) id: 43b6e8ad9c (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 私も読んでて相良君が恋しくなり思わず猛ーって心の中で叫びました！笑 もう杏仁豆腐さんが書いてくださる2人が好きすぎて妄想ゲージ爆発してリクエストが止まらない事件です！自分が文才ないのでリクエストばかりになってすいません。 (2020年10月4日 23時) (レス) id: 43b6e8ad9c (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - マリアさん» マリアさま！まめの助よかったね…！まめの助になりたい…！相良くん出てなくてすみません…。書いてるうちに相良くんに会いたい…って自分でなりました(笑)ペアリング！！！絶対書きたいです！！ (2020年10月4日 23時) (レス) id: 0bf81dfdd1 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 私もまめの助大好きです！ぬいぐるみ商品化したら毎日抱きしめて相良君の代わりにして寝ます！ (2020年10月4日 23時) (レス) id: 43b6e8ad9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏仁豆腐 | 作成日時：2020年9月19日 17時
