相良くんとかわいいものにかこまれたい！２【今日俺】

りんごのゆうわく ページ18

「くっそ…！想定外だよ！絶対いつか潰してやるからな…！！今日のとこは引き上げるぞ…ッ！」

「おい砂羽高の頭。Aはな、無駄な喧嘩はしねぇ。もちろん弱い奴らも相手しねぇ。Aに喧嘩挑みたいならまずは頭のアタシを倒しな。それまでは絶対、Aには指一本手出しすんな。そん時はマジでこっちから潰しに行くからな！！」

「京子ちゃん…かっこいい…！」

「いや、A。京子さんまともな事言ってるようで、裏番っつー根本的なとこは解決してないからな」


「あの女人の言うこと聞けないのか」と、相良くんが呟いた。
相手のスケバンさんは大人しく引き上げる。
なんと！喧嘩する事なくこの場が治まった。


「よ、よかった〜〜〜〜」


緊張が解けて力が抜ける。
その場で崩れそうになるのを相良くんが支えてくれた。


「お疲れ。大丈夫かよ、裏番さんよ」

「もう〜〜〜！本当に疲れたんだからね〜〜〜！！！」


からかう相良くんに、お互い膝をついたまま抱きついた。
ぎゅううう！ってすると、相良くんは「はいはい」って笑いながら頭を撫でてくれた。
絶対やりたくなかっただろう女装までしてくれた相良くんに何かお礼がしたかった。


「相良くん、相良くん。少しあっち向いて」

「ん？」

「いっぱいいっぱい、頑張ってくれたお礼だよっ！」

「は……ッ？」


相良くんの頬っぺたに、ほんとに触れる程度だけどキスを送る。
えへへ、少し恥ずかしいね。


「あ、お揃いの口紅でキスマークついちゃったね」


それを聞いた相良くんが、キスした場所へゆっくり手を這わせた。
そして手を当てたまま、私をじっと見つめる。
あれ、あまり喜んでくれなかったのかな…。


「相良の奴、嬉しすぎて固まってんじゃねーの」

「……いや、おい、早く2人を引き離せ！俺の勘が！！」


片桐さんの焦ったような声と同時に、相良くんに強く肩を捕まれた！
その手がゆっくりと、肩から私の頬っぺたへ移動して優しく包みこまれる。


「俺もキスマーク付けてやるよ…」


そのまま相良くんの顔が近づいてきて………、


「ステイステイステイ！！！駄目！！！それ違うキスマーク！！！絵面も駄目！！！アウト！！」

「やっぱり女同士にしか見えないっスね。本出しますか」

「だから何の本だよ。おら、Aもだよ！しっかりしな！」


京子ちゃんに引っ張られてハッとした。
危ない流されるところだった！
相良くんの目を少し伏せたお顔が綺麗でつい！！

みんなにありがとう！→←なかま(仮)

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