初めてあなたを避けた ページ40
「さ、相良くん…！」
「この俺様に、しかも彼女がいる事を知った上で食い下がらねぇ、その根性は認めてやるよ。けどな、それ以上口を開いたら俺は喧嘩売られてると見なすぜ」
「それでも！私の気持ちは読んで欲しいんです！殴られてもいいから受け取って欲しいんです！」
「いいねェ、その根性嫌いじゃないぜ。お前がスケバンだったら追っかけてたかもしんねーな」
え。
「どこで俺を知ったかは存じませんが、受け取れない事は変わらねぇ。スケバンなって出直してきな。果たし状ならいくらでも受け取ってやるからよ」
言葉は荒々しいけど、口調はとても優しいように、感じた。
いつか、相良くんが言ってた、『俺は女にも容赦ない』という言葉。
でも、今、井上さんの肩に乗せた手は優しくて、断ったのは事実なのに、何故か焦燥感に覆われた。
気づいたら相良くんと2人きりに戻っていた。
「Aちゃん、ごめんな？暗くなる前に帰ろ、」
「……………てた？」
「ん？」
「相手がスケバンさんだったら、受け取ってた……？」
私の小さな声を聞き取るために、顔を覗きこんでくれた相良くんが言葉に詰まった。
困らせてる………。
でも、この焦燥感を安心へ変えたい気持ちは止まらなくて。
「何言ってんの、Aちゃん」
「あの子の真っ直ぐな気持ちが好きだって……」
「いや、違う。さっきのはそういう意味じゃねぇ」
だめ、止まって、私。
ちゃんと断ってくれたじゃない。
「スケバンさんなら追っかけてたって……」
「それは喧嘩相手ならって意味で、俺は」
もしもあの子がスケバンさんだったら、相良くんはその手紙を受け取って、それで？
普通の私とはもう別れてた…？
ありもしない未来を想像して、余計に気持ちが抑えられなくなっていった。
相良くんが何か話してるのに、頭に入らない。
井上さんに向けてた表情が、忘れられない。
相良くんが反応が無い私に伸ばしてきた手を、一歩下がって避けて、しまった……。
「は……」
「ご、ごめん、なさい……！私、わたし…っ」
ずっと下を向いていた顔を上げると、悲しそうな顔が見えた。
相良くんを傷つけてしまったことに、とても申し訳なくなってしまって、その場から走って逃げた。
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美紅 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ これが狂犬相良様のここの台詞 「ま、後で聞いてやるよ。それよりクソ女、誰の女に手出した分かってんのか」 これ正しくは誰の女に手出したのかではないんでしょうか？ (2021年7月12日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美紅 - また続けてのコメントですみません。 これ正しくはお茶会が邪魔されないようにではないんでしょうか？ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美紅 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 女子会です!のここの台詞 「わぁ〜〜〜！京ちゃんは、イチゴのケーキが似合うね！じゃあ僕は、京ちゃんたちのお茶会が邪魔されないのうに見守りますっ」 (2021年7月12日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美紅 - こんばんは(*^^*) 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 物語の各題名彼女が魔法使いかもしれない これ正しくは彼女は魔法使いかもしれないではないんでしょうか？ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美紅 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが...。 早起きはなんとやらのここの部分 しらっと帰ろうとするウチの生徒2人を捕まえる。 これ正しくはしれっとではないんでしょうか？ (2021年7月10日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏仁豆腐 | 作成日時：2020年9月6日 23時
