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出会い ページ1

俺、松村北斗は医者として小児科で働いている。

俺は施設で育った。

正直全然いい所ではなかった。

親が欲しいとずっと思い続けて育った

だから大人になったら絶対にその施設から子供を引き取ると決めていた。

施設にはたまに大人の人が見にくる。
そして気に入られた子が養子となりどんどん施設から抜けていく。

俺は最後まで引き取られなかった。
理由はただ1つ。
愛想が悪いから。

友達がどんどん居なくなり最後には1人になった。

引き取られやすい子ではなくて、引き取られにくい子を家族にしてあげたい

夕方施設に行くと外遊びの時間らしくたくさんの子供が庭で遊んでいた。

俺が施設に入ると1人端っこに小さくなって勉強か何かをしている子が見えた。

その瞬間俺は何かがフラッシュバックした。

昔の俺と同じだ、、、。

たぶん結構小さい時から施設にいるんだけど馴染めなくて
でも1人がいい訳じゃなくて
馴染めるならみんなと遊びたくて
内心寂しいんだろうな、、、

俺は衝動的にこの子にすると決めた。

俺は施設の人に

「すみません、
あの子、名前なんて言うんですか?」

「はい、ぇ、ぁ、樹くんです。」

答え方的に普段から名前を聞かれるような子ではないことを察した。

だいたい施設で引き取られやすいのは幼児から大きくても小学校入学前の子だ。

その年齢よりも少し大きい樹くんを見てほぼ同級生はいないのかなと俺は思った。

俺がゆっくりと近ずき目の前に座ると
少しあとずさってからゆっくりと顔を上げた。その目は完全に怯えていた。

「こんにちは。」

俺が優しく声をかけると少し頷いた。

「何年生??」

聞いても答えてはくれなかった。

それから俺は樹くんに質問をしたり自分のことを時間をかけてゆっくりと話した。

俺に気を許し始めてるのがわかった。

最後に

「ねぇ、俺の子にならない?」

驚きつつも少し喜んだ表情をしているのがわかった。

でも少しして

「、、、やだ」

完全に予想外

「どうして?」

俺は衝動的に聞いていた。

あとから考えると当たり前なのかもしれない
その日あった人に急にこんな事を聞かれているのだから
でもそうゆう理由ではなかった。

「、、、大我」

「ん??」

「、、大我が俺の事ずっと待っててくれたの
に最後に俺だけとかだめだよ、、」

「一緒なら?」

「えっ」

目が輝いていた。
なぜか俺も嬉しくなり微笑むと
そのままどこかに走っていった。

*→



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w(プロフ) - はじめまして。リクエストお願いします!2人の初めての予防接種で出来たら2人が注射を嫌がり逃げ出す話をお願いします。これからも頑張ってください!更新楽しみにしてます😊 (2022年4月13日 1時) (レス) id: 664ceba53b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nana* | 作成日時:2022年4月12日 20時

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