7話:爆豪 ページ8
いつも通りに学校に向かい、いつも通りの日常を過ごす。これが私の普通。友達と勉強を教え合ったり、昼休みにこっそりおかし食べたりと。
でも何故か私は今…
『…あのぉ、爆豪君。どした？』
爆豪君に拷問(足ドン)を受けている。
「あぁ？！どうしたもこうしたもねぇだろクソがぁ！！」
いやあるからそんな鬼みたいな顔してんだろ…。
それは遡る事5分前。
朝、昨日心操君に個性をかけられたら解けるかという検証に見事敗れた。それを話したらやっぱりと皆バカにする感覚で笑っていた。
まぁそうだろうなぁ…。
『でもなんで緑谷君は解けたんだろ…』
「えっ？！いやっ、偶々じゃないかな…？」
偶々かぁ…だったとしても
『偶々でもすごいよね！さっすが体育祭障害物競走1位！』
「いやっ、アハハ…ありがとう」
そう、これだ。私が緑谷君を褒めたらなんか爆豪君の癪に触ったらしく、私の肩を思い切り掴み
「おい…ちょっとツラ貸せや」
『はひっ…？！』
まるでその顔は私の個性顔負けの鬼の形相であった。カツアゲされるのではないか。そんな言葉が喉まで出かかったが言えるはずもなかった。
廊下に、出されると思い切り睨まれ、今この状態である。
『えっと…爆豪君…何の御用で…』
その答えから予想もしなかった答えが返ってきた。
「…てめぇ、あの洗脳野郎のとこ行ったんか」
…は？せ、洗脳野郎？洗脳野郎って心操君のこと？それと爆豪君が怒るのに何の関係性が…？
『う、うん…まぁそう…だね。行った』
「で、洗脳かけられたんか」
頷くと爆豪君はさっきよりも鋭い目で怒鳴った。いや意味わからんから。
『でも爆豪君には別にデメリットもな…』
「爆豪！！」
『…い？』
何自分の苗字言ってんの？自己紹介のつもりなのか、いやそんな事するような人ではないと私は知っている。
「爆豪って言えや！！君付気持ち悪ぃんだよ！！」
は？女子とか飯田とか普通に君付けじゃん。
『い、いやでも女子とか君付する人もいるし特にヤオモモとか普通にさん付…』
「あ？！」
『ハイ、爆豪です。爆豪、すんません』
真顔で謝るとチッと舌打ちをし、そのまま教室に戻っていった。私はぺたりとバランスを崩し、ハーッと溜息をついた。
『……なんなん？』
んなこと言ってもあの爆発さん太郎はもういない。
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ユキヒメ - すっごい面白いです！続き、めっちゃ楽しみにしてますね！ (2021年7月21日 22時) (
レス) id: bb2f23d116 (このIDを非表示/違反報告)
アカーシレイ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2020年6月26日 21時) (レス) id: 7f1a77e219 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 応援しています。更新、頑張ってください。 (2019年3月4日 0時) (レス) id: 21851f8aa5 (このIDを非表示/違反報告)
HIMEKA(プロフ) - めちゃくちゃ面白いですね！続き、楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年12月10日 23時) (レス) id: 242fcf6f1a (このIDを非表示/違反報告)
ALIENS - イメ画めっちゃ可愛いですね！ (2018年11月19日 1時) (レス) id: c97c04577f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくね | 作成日時：2018年9月10日 17時
