7 tears ページ7
金曜日の朝。
いつもなら友達がおはようって言ってくれるのに、ほかの友達と笑いあってて私が来たことに気づかない。
そういう日もあるよね。
そう思って誰とも挨拶せずに席に着いた。
和「おはよう」
「おはよっ」
そこで気づいた。
和也と周りのみんなの空気の違いに。
私と和也が挨拶を交わした瞬間感じるピリついた空気。
和「どうかした？」
「いや、みんな静かだから」
和「金曜日だし疲れてんだよ」
「あぁ…笑」
和也は気づいてないっぽい。
友達「名前、トイレ行こ！」
満面の笑みで近づいてきた友達。
その笑顔が怖くて仕方ないよ…
断る理由もなく着いて行ったけど、トイレに着いた瞬間笑顔だったのが真顔に変わる。
友達「昨日和也と保健室で何してたの？」
「別に、運んでもらっただけでそのあとは何もないよ」
友達「そっか！そうなんだ。みんな和也と名前が付き合ってるって勘違いしちゃってるよ」
またあの不気味とも言える笑顔になった。
そんな回りくどく言わないでビシッと言えばいいのに。
「なんでだろ？そんなことないのにねー」
友達「え、わかんないの」
また怖い顔。
「ごめん、でも本当にそんなんじゃないから」
友達「別にそれならいいんだ。和也はみんなのものだから、抜け駆けはダメだよ」
抜け駆けって…
私から関わったことなんてないのに。
今日も体育の授業があって、女子更衣室では私への悪口大会が開かれた。
クラ女.1「和也と馴れ馴れしいよね、ムカつく」
クラ女.2「ホントそれなー！何様なんだろ」
名前がなくたって分かる。
私の悪口だってことくらい。
あちこちで悪口が聞こえてくるけど、我慢。
早く着替えてここから出よう。
そう思ったけど、いつもより遅く着替える友達の表情はかすかに笑っていた。
早く出たくてうずうずしてると、
クラスの女子5人組がこっちに向かって
クラ女.3「転けたのだってわざとでしょ」
クラ女.4「キモイんだよ。そうやってわざと絡みに行くとかありえないわ」
ないことをベラベラ問い詰められて、、。
根拠もない話なのに、すごく傷つけられた。
「わざとじゃない！あれは本気で…」
クラ女.5「どんくさw」
和也にも同じこと言われたけど、言い方とか感じ方がその時と全然違った。
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作者名：あ お い ち ゃ ん こ | 作成日時：2019年2月25日 23時
