18 tears ページ18
そしてとうとう文化祭前日まできてしまった。
そう、今日は買い出しの日。
買い出しの場所は、地元民ならみんな知ってるスーパー。
決めたのは私。
なんでも売ってるし、そこなら誰も迷わずに来れると思ったから。
みんな待ち合わせ時間にちゃんと来たので、すんなりスーパーの中に入れた。
クラ女「これ買おうよ！」
クラ女「これも必要でしょ〜」
好き勝手にカートにモノを入れていく女子達。
絶対にポテト作りに関係の無いものばかりで、私はそれを毎回戻していった。
それは反感を買ったようで…
クラ女「何勝手に戻してんの？」
「これはクラスのお金だよ。関係ないものは今日は買わないで」
そこから私とクラス1美人の町田地 璃空が言い合いを始めた。
周りのみんなは当然璃空の肩を持つんだけれど…。
後ろからポツポツと着いてきていた和也が声を出した。
和「声でかいんだけど、何があったの？」
「関係ないものばっかり…」
璃空「必要だと思ったものを入れてるのに勝手にも戻しちゃうから、腹が立って」
すぐに私の意見は遮られた。
和「例えば何を」
璃空「それは…」
璃空は目線で周りに助けを求めるけど、誰も合わせようとしない。
こんなに焦ってる璃空を見るのは初めてだ。
璃空「ごめんなさい…何買えばいいかわかんなくて適当に入れちゃった」
今更…。
和也はなんて言うんだろ。
ちゃんと叱ってくれるのかな…。
和「そっか、じゃあ仕方ないね。
よく言えたよごめんねって」
え…。
璃空「そんな！でも、ありがと」
璃空は顔が赤くなっている。
私は気分が悪くなった…たぶん、顔に出てるかな。
だって、璃空と女子達が勝ち誇った顔ででこっちを見てるから。
和「名前はそんな怒るなよ。
璃空だって謝ったんだし、名前も謝れよ」
そんな…。
私は間違ったことなんかしてないのになんで謝らなきゃいけないの。
それでもこの空気には耐えられない。
「ご…」
理江子「名前が謝る必要なんてないよ」
理江子が力強く言った。
和「五分五分の精神って知らない？」
理江子「今のは100%璃空達が悪いよ」
理江子のおかげで私は謝らずに済んだ。
でも、なんで和也は私に対して当たりが強いのかすごく気になった。
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作者名：あ お い ち ゃ ん こ | 作成日時：2019年2月25日 23時
