15 tears ページ15
「可愛くないよ。女子はみんな和也の言うことは素直に聞いてさ、結局そういうことでしょ」
和「それは単にまとめる力かねぇからだろ」
「好きでやってるわけじゃないからね」
和「そんなんで学級委員やってんの」
そうだ…。
和也は私が自分から立候補したと思ってるんだ。
ここで友達が言ってたことが嘘っていうのもありだけど、そんなこと出来ない。
「関係ないじゃん。
和也は途中から来たから分からないんだよ。
このクラスの本来の姿を｣
和也がきて変わったことなんてほとんどない。
だけど、ひねくれ者の私は相手の弱みにつけこむことしかできない。
和「じゃあ教えてよ。本来のこのクラスの姿やらを」
「知る必要なんてないよ」
和「そしたら、何か変わるかもしれないじゃん」
今を変える必要なんてない。
希望を抱いたって無駄な話なんだから。
「私たちまだ何も決まってないから、こんなこと話してる暇なんてないの」
和「こんなことって、俺は真剣に聞いてるんだけど」
どうしてここまで深く聞いてくるのかわからない。
ほっといてくれればいいのに。
次何か言われたら私は和也を傷つける自信しかない。
「じゃあ、それはまた今度…」
和「逃げんなよ」
「うっさいな！もう私に構わないで。
勝ち組は勝ち組で楽しみなよ。
上から目線とかウザすぎ、やめてほしいんだけど」
はぁ…。
やっちゃった。
大声出したからみんなにも聞こえちゃったし。
明日から学校行けないわ…笑
和「弱虫」
そう言って教室から出ていってしまった。
私は右手で拳をつくってぎゅっと握りつぶした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あ お い ち ゃ ん こ | 作成日時：2019年2月25日 23時
