【名探偵コナン】公安警察がストーカー被害にあっています。【降谷零/安室透】 (ページ1)

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prologue. ページ1

｢可哀想に、小さい子がこんな所に1人なんて…

どうだい？私と一緒に来るかい？｣

そう声をかけられた場所は何処だったのだろうか……

……でもその日は

丸い曲線が美しい満月の夜だった。

『……うん』

｢よろしい、君は私のことを先生と呼ぶといい｣

『……せん、せい』

“先生”と名乗った人物は

シルクハットに燕尾服、手には杖を持っていた不思議な男だった。

｢君に名前はあるのかい？｣

『なまえ？……なまえってなに？』

｢名前……それは君の呼び名のことだよ。

君に名前がないのなら私がさずけよう…

君の名前は……A A そう名乗るといいよ｣

先生と出会ってから家族ができて友達もできた。

毎日が楽しくて笑っていた

あのが来るまでは……

寒い冬のあの日

目の前で友達が無残に死に

そして目の前で大事な家族の1人を失った。

｢─────────｣

『……え、』

今も死に際言った彼の言葉を思い出すことができない。

その日から俺は

笑うことができなくなった。

できないじゃない……

消えたんだ

笑うという名の感情が