また逢う日まで。【リーチ兄弟】 (ページ7)

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フロイドside

ｶﾞﾁｬ

｢おや、おかえりなさい。フロイド｣

『！！！』

疲れてるのか、それとも夢を見ているのか頬を抓ってみる。痛い

｢どうしたんですか？そんなに驚いたような顔をして｣

『ジェ、ジェイっ...』

｢立ち話もなんです。ここに腰でもかけてください｣

ジェイドが片してくれたのか部屋は前のように綺麗になっていた。

ﾌﾟﾂﾝｯ

って、自分の中でなにか切れた音がした

『ジェイ、じぇいどぉ』

ぎゅうっ

ジェイドを抱きしめた瞬間今まで抑えてたものが爆発するように涙が出てきた

『ゔぅっ、うぁっ、ジェイドぉﾋｯｸ』

｢はい、ジェイドですよ。｣

『おれっおれぇっﾋｯｸジェイドにｯ酷いことしたっ』

｢フロイドは何もしてないじゃないですか。僕が勝手に動いただけです。｣

『でもっあの時、オレがちゃんと見てればっ、ジェイドはっジェイドはぁっ、うぅっオレがあの時死ねば良かったのにっ』

｢フロイドｯｯｯ｣

『ｯ...』

｢嘘でも、オレが死ねば良かったなんて言わないで。｣

｢約束、です｣

『分かったっﾋｯｸ』

『ねぇ、ジェイド。ずっとそばに居て、離れないで、オレから。ずっとずっと死ぬまで』

｢おや、束縛を嫌うあなたからそんな言葉が出るとは。残念ですが、それは出来ません。あちら(あの世)とこちらではだいぶ違いますからね。それに、貴方はこちらにいるべき人魚だ。だから、そんな顔しないで。貴方は笑顔が1番似合います。｣

『......ジェイドが言うならそうなのかもしれないね。』

｢ほら、笑って？フロイド｣

『......ねぇ、オレ上手く笑えてる？ジェイド。』

｢えぇ、その顔が見たかったんです。ふふっ、また今度(・・・・)逢いに来ますね。｣

『今度って何時だよ...』

｢そろそろ時間です。また逢う日まで｣

『まって、ジェイド。』

愛してる

｢僕も愛してます｣

そう言ってジェイドは消えていった

部屋はいつもより静かに感じた