ま ページ1
フロイドside
ジェイドが死んだ。
理由は、暴走したアザラシちゃんからオレを庇ったから。
葬式は家族とアズールん家の親父さんとおばさんが来てくれた。
親父もママもアズールもアズールん家のおばさんも親父さんも、みんなみんな泣いてた。
でも、オレは涙なんか1粒も出なかった。
心にぽっかり穴が空いた感じで何も感じられなかった。
ただジェイドの写真を見つめてただけ。
ジェイドを棺に入れて、墓穴に埋めた。
その時でさえ何も感じなかった。
多分ジェイドが隣からいなくなったことがまだ受け止められなかったんだと思う。
海の中で17年間も生き延びた兄弟を急に失うということは結構ショックなのかもしれない。
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｢フロイド、大丈夫ですか？｣
『ん？どうしたのアズール。』
｢いえ、最近よくボーっとしてるなと思いまして...｣
『え、まー確かに前に比べたら意識が飛んでる時が結構あるかな...？』
｢......そうですか。何か悩んでいれば僕に言ってくださいね｣
『えー、アズールは対価とってきそうだからやだぁ』
｢幼馴染の相談に対価を取ったりしませんよ...無駄話はここまでにして、仕事に戻りましょう。｣
『はぁい』
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作者名：すりおろし林檎 | 作成日時：2023年8月3日 1時
