今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:6,983 hit
小｜中｜大
奇跡が６個 ページ6
連れられてきた屋敷は大きかった。
いつも檻の中で縮こまっていた私にとって、ここはあまりにも大きくて怖い。
男の人は私をお湯の入った箱に入れた。
それははじめての感覚で、驚いた私は逃げた。
家の中を走り回って落ち着ける場所を探したけれど、どこにもない。
私はどこにいけばいいの
焦る私は後ろから伸ばされた手によって何かに包まれた。
怖いっ！
大人しくしていないと痛くなる……！
静かにしないと、と思うのに体はガタガタと震える。
(どうしよう、どうしよう…！早くしないとっ)
「大丈夫だから。俺は何もしねぇし、お前が辛いと思うならやめる。
ただ俺はお前を綺麗にしてやりたいだけなんだよ」
上から聞こえてきた声に不思議と体の震えが止まる。
それと同時に自分が今までよりずっと落ち着いているのがわかった。
(何もしない……？本当に？)
ポンポンっと頭を撫でる大きな手は、信頼できる気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつの | 作成日時：2019年3月6日 21時
