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たぬきが60匹 ページ14

「そういえば、昨日何かあった?」


「どうしてですか?」


「なんか少し雰囲気違うから」



す、鋭い…!
さすが一ノ瀬さん。
人のことをよく見ている。
私は急いで頬を隠した。


「溜め込むのは良くないよ。そらるさんに話してみなよ」


「…うぅ、じゃあお言葉に甘えて」


そして私はそろそろと一ノ瀬さんに近づき、耳元で話した。


「実は……」


「はぁ?まふまふにキスされた?」


「ちょっ!おでこです、おでこ!」


いくら人がいないとはいえ、あまりに堂々と大きな声で言われたので少し焦った。
当の一ノ瀬さんは最初は驚いていたものの、今は顎に手を当てて、なにやら考えている。


「あの、一ノ瀬さん」


「本城さんは嫌だったの?」


「え?…嫌ではなかったです」


「ふぅん……ねぇ本城さん」


手で屈むように指示され、腰を折って一ノ瀬さんと目線を合わせる。


「わっ!」


腕を引かれてつんのめる私を器用に受け止める一ノ瀬さん。
そして、一度感じたことのある柔らかな感触がおでこに触れた。


「…へ?」


私、一ノ瀬さんにもおでこにキス…されたの?


うまく回らない思考回路に一ノ瀬さんの心地よい低音が響く。


「消毒。もう1回する?」


「ま、間に合ってます!」


恥ずかしさで顔が真っ赤になる私を面白がるように笑う一ノ瀬さんを恨めしげに見る。


「どうしたの?」


「〜…!!なんでもないですっ!仕事に戻ります!失礼します」


面白そうに笑う一ノ瀬さんを置いて、私は仕事に戻った。



***

いつのまにか星が坂田さんカラーへと変わっていました!


とっても嬉しいです!
読者様への感謝を忘れずに書き続けていきたいなと思います
これからもこの作品をよろしくお願いします!

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なつの(プロフ) - ひよりさん» ありがとうございます!! そう言っていただけると自信が持てますー!実際はまだまだなんですけどね笑 コメントありがとうございます! (2019年3月5日 23時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - この話とっても面白いです!更新楽しみにしているので、これからも頑張ってください!!! (2019年3月4日 22時) (レス) id: 4600ab77d3 (このIDを非表示/違反報告)
なつの(プロフ) - コメントありがとうございますー!!和ちゃんと坂田さんは書いていて作者も楽しいです笑 2人の展開も楽しみにしていただけたら嬉しいです! (2019年3月2日 22時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 今までこっそり見させて頂いておりました!和ちゃんと坂田さんの絡み大好きです、もっとイチャイチャして!(笑)これからも無理せず更新頑張ってください!! (2019年3月2日 20時) (レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
なつの(プロフ) - ありがとうございますー!!コメントすっごく嬉しいです!だこれからの展開もぜひぜひ楽しんでください^ - ^ (2019年3月2日 20時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつの | 作成日時:2019年1月13日 11時

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