たぬきと絶対わかれてやる！！【うらたぬき】

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「そういえば、なんで私今日こんなに朝早いんだっけ？」


ご飯を食べ終わり口を拭きながらわっくんに尋ねると、苦笑された。
なんで？


「今日、坂田とセンラに会いたいって言ったのは誰だっけ？」


「はっ！そうだった！会いたい！」


坂田さんとセンラさんに会えるんだ！
何を隠そう私は2人が大好きだ。
坂田さんは面白いし、センラさんはお兄ちゃんのようで安心する。


「坂田さん？センラさん？」


1人ワクワクしていると首を傾げるちぃくん。
そうだった。ちぃくんは2人に会ったことがない。


「えっとね、わっくんのお友達！
2人ともすごく良い人なんだよ！！」


「ふぅん……。この家に来るの？」


ふと目を細めるちぃくん。
わっくんはそんなちぃくんを見て、げっと顔をしかめていた。


「確かそのはずだった気がするけど」


ピーンポーン


「あ、来た！！」


私はインターホンの音に弾かれるように玄関に向かい、扉を開ける。
そこには2人の男の人が立っていた。


「Aちゃん！久しぶりやんな！」


「わぁ！坂田さん！お久しぶりです」


突然抱きしめてくる坂田さんに抱きしめ返し、私はセンラさんに目を向ける。
相変わらず2人ともかっこいい！


「センラさんも！会いたかったです！」


「うん、俺もですよー。また美人さんになりましたね」


「えへへ」


「坂田、センラ。Aを甘やかしすぎない！
そんで坂田はそろそろ離れろ」


そう言って、いつ間にか玄関に来ていたわっくんは私から坂田さんを離す。


「えーうらさんが1番Aちゃん甘やかしてるやん」


「俺らそんなに甘やかしてへんもん」


「うるさい」


「あ！2人ともどうぞ家の中へ！」


そう言って私は2人を家の中に招いた。

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