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ななもり。side
「なんで?」
「え、あ、ほら、なんか皆コイツラ怖いみたいな顔しとったやん、?」
「語彙力…」
…怯えて、万引きしなかったら殴られるとか、そういう感じか?
だから嫌でも万引きして、殴られないようにしよう、みたいな?
…そうだったら全員警察行きかぁ。
「…ていうかさぁ、ジェルくん結構強みのある声で言ったよね。
行こうね、みたいな」
莉犬くんがジェルくんを睨みながら口に出す。
「…えぇ、じゃないと行かんやん?やばいわ」
「まぁそうかも知れないけど」
そんな雑談をしながら30分経った頃。
ざっと十人部屋の中に入ってきた。
さっきまでうっすらと笑顔だった莉犬くんがすぐに冷酷な顔になり、前に出た。
「万引きしてきたものを出してください」
莉犬くんがそういうと、皆自信満々にお菓子や小物を出す。
「…ほな君達がちゃんと万引きしたのか監視カメラで見てみるなぁ」
ジェルくんがパソコンを取りだし、笑顔で言う。
それでもこの十人は自信満々な顔を崩さない。
…あぁ、決まったな。
「…君らちゃんと万引きしとるなぁ。偉い偉い」
そうジェルくんが呟くと新入生十人は安堵した表情になった。
でもそれは次の莉犬くんの言葉で崩れることになる。
「…万引きは犯罪。
そんな事も知らないの?
そんな犯罪を犯した君らは、
警察署行きです」
俺は、110を押し、警察に電話を掛けた。
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にゃご。(プロフ) - しゅあ。さん» コメントありがとうございます!そう言ってくれて嬉しいです。 (2022年11月29日 7時) (レス) id: 3ed4f381df (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ。(プロフ) - 設定が凄すぎます…。天才ですか?これ、まじで好きです。本当に凄い‥ (2022年11月28日 23時) (レス) @page4 id: 1a1d4d0288 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃご。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ef43d159165/
作成日時:2022年11月27日 9時