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ころんside
『うわぁ』
中は男で溢れ返っていて、女性は数えられるくらいしかいない。
『…僕はどうすれば…』
迷っていると、橙色の髪の人が手招きをしてくれた。
完全にこの場で浮いている僕は、早足でその人の元に駆け寄った。
「…派手な髪色やなぁ…あ、ですね、」
『…あ…。で、でも、貴方も派手ですね…』
「そうなんですよ。本当目立って目立って仕方あらへん」
『分かります…』
橙色の髪をした人は、それはそれは綺麗で惚れてしまいそうになるくらいだった。
『…お名前は…』
「ジェルやよ。外国みたいな名前やけどなぁ」
その人ははっとしたような顔をして手で口を抑えた。
『…ジェルさん…?どうしたんですか…?』
「…あかん、関西弁で話してしもた…」
『…?』
「関西弁は、受けがよくないからって、店長から禁止されとるんよね、」
…そういうことか。
でも、なぁ、そんな事で人の口調を変えさせるとか…。
『…僕の前では普通に関西弁で…』
ジ「…え?!ほんま?!」
『え?うん、』
ジ「二人目やぁ」
『二人目?』
ジ「おん。俺の友達がおんねんけど、さとみっていう、
その人にも関西弁で喋るんよねぇ、」
『へー、』
面白い人だなぁ、とか、思ってられずにはいられなかった。
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Rou - めっちゃ面白いです!続き待ってます! (7月28日 9時) (レス) @page9 id: e81d0aeadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃご。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ef43d159165/
作成日時:2022年11月13日 20時