私は火事の中幼なじみを見捨てた【黄】

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Aサイド

『ねぇ、るぅとくん』

因みに今は教室。

席が隣のるぅとくんに話しかける。

償いは失敗したけど、まぁ私が女子に虐められたらそれが償いになるだろう。

今まで、数えきれないぐらいに虐められてきたけど。

そんなことを考えながら真顔でるぅとくんを見る。

るぅとくんはふて腐れていた。

『なんでるぅとくんふて腐れてるの』

彼はぷいっと横を向いた。

る｢前は、るぅちゃんって呼んでくれてたのに、｣

、、、いや、

『今るぅちゃんって呼んでも意味ないでしょ？』

るぅちゃんって呼んでも、私は復讐される身だ。

意味がない。

何故復讐相手にそんなことを言うのだろうか、るぅとくんは。

ほんとなら私が憎々しいはずだ。

るぅとくんの意図が分からない。

手で顎を擦りながら考えていると、るぅとくんはもっとふて腐れた顔をした。

る｢もういいですっ！｣

、、、なにが言いたかったのだろうか。

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