魔女の生まれ変わり。【stxxx】

４話 ページ5

Aside

今のは、何？
声の主は誰？

怖い。

声よりも、役人の首が飛んでいる事が怖い。

｢おい！コイツに今何をした！｣

役人の一人が叫んで、私の胸ぐらを掴もうとしたとき、
その役人の首も吹き飛んだ。

｢今さっき言ったのが聞こえなかったのか？即刻この村を去れ｣

姿はないのに、声だけが聞こえる。

｢ひぃぃ！！か、帰るぞ！こ、殺されるぅっ！！｣

役人は怯えて帰って行った。

『そ、そこに居るのは誰なの？！』

声の主に尋ねる。

役人の首は、そこら辺に転がったまま。

平気で人を殺し、役人を追い出す。

役人を追い出してくれたのは嬉しい。
だけど、人を殺すのは可笑しい。

声の主に尋ねるが、返答はない。

『お願い、誰かいるんでしょ？』

言うも、返答はない。

村の者達は、私を怯えた目で見る。

ああ、"また"違う村に行かなきゃ行けないのか。

私は村長の方を見る。
村長は、私から顔を逸らした。

やっぱり、ここからまた出ていかないとダメなのね。

家に戻り、荷物を持つ。

そして、村長の元へ行った。

『お世話になりました』

そう頭を下げ、村から出た。

そして、村から出た途端に桃色の髪の人が現れた。

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