助けてが言えなくて (ページ4)

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ー2話ーページ4

まぁ、それもライブに行って5分で
イエスと言ったのを後悔した

ーうらたんに会える！ー

ー前の子染めてるのかな？ー

ー早く会いたい！！ー

様々な声が響いてきて、気持ち悪い…
由美はそれを察してくれてるのかさっき飲み物を買いに行ってくれた…でも1人にしないで欲しかった。

A｢…つらいな(ボソッ)｣

愚痴なんて言っても変わらないのに
口にしてしまう、それが私の悪い癖…
どうしてもこの体質が憎くてたまらない

こんなのが無かったら多分、ここにいる子のように
普通に楽しめたのに…私はここは
地獄とそう対して変わらない

A(あれ…苦しいや…)

またこの感覚…苦しい…助けて…
気づいたら耳を塞いでしまう

由美｢大丈夫！？｣

そんな、時は必ず助けてくれる
本当に…こういう所、ずるいよね
私は自分の気持ちに蓋をして頷く

優しくされる度に

私は自分に嘘をつく

A｢耳鳴りがしちゃって｣

由美｢びっくりしたァ…｣

だって、そうすれば
離れていかないから…

ー悲劇のヒロインぶるなよー

そんな言葉を聞かなくていいなら
どんなに、辛くても絶対言わない
言ったら…嫌われる

由美｢物販始まるね！｣

A｢ペンラと缶バッチは買わないとね！｣

せめて…今だけは声を無視して
周りと同じ〝女の子〟で居よう…そしたら
楽しめるかもしれない。