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ジニおばさんの息子さん達が帰ってきて2週間ほどたった。
息子さん達とは、砕けた喋り方で喋るようになって、名前も「さん」を付けなくなるくらいまで仲良くさせて貰っている。(とはいっても「くん」は付けている)
あれからスヒョを預かってもらう事も増えたし、お邪魔することも多くなった。
スニョンくん達のおかげて男の人への恐怖心が少しだけ和らいだ気がして、最近は毎日が楽しい。
ただ一つ。
最近よくあの夢を見るようになった
スヒョを起こしそうで夜中はじっと我慢しながら恐怖に耐えて、朝を迎える。
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託児所に預けた帰り
『ジニおばさん!おはようございます!!』
また今日もジニおばさん家の縁側で道草をする。
「あらおはよう!!今日はねぇ、朝一で玉ねぎ収穫したから持ってって!!」
『ありがとうございます^ - ^』
おばさんにあの夢のこと言おうとして、毎回言い出せない。おばさんはすごく明るいからさらに言い出せないでいた。
「そういえば夜中の救急車、あれミンさんのとこだって」
昨晩は救急車の音で目が覚めた。
スヒョを再び寝かしつけるのに大変で、状況を見に行くことは出来なかった。
その代わり、村の皆と仲のいいジニおばさんにこうして情報を貰っている。
『へぇ〜、、お爺さんの体調が悪くなったんですかねぇ…』
「いや、違うみたいなのよ…」
…
『どうしたんですか??』
よく喋るジニおばさんが黙ってしまった。
「う〜ん、確かにお爺さんの方は体調があまり優れてないけど、昨日は息子さんが運ばれたんだって」
ミンさんの所は、体調の優れないお爺さんと、息子さんの2人暮らし。
介護に疲労が出て倒れる話はよくあることだけど…
「また噂されてるの、」
えっ……
『まさか…』
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からのぽてち - 凄く面白い!めっちゃ続き気になります!応援してます!更新頑張って下さい! (2019年9月28日 1時) (レス) id: c13b41d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:師匠丸 | 作成日時:2019年2月28日 18時