三十六話 ページ40
帝國図書館にて。
「やっぱ芥川先生の本は神だね〜!」
芥川先生の『歯車』を読みながら歩いていた。
本に夢中になってたからか、階段に気が付かなかった。
階段を踏み外し、「あっ、ヤバっ」気が付いた頃にはもう遅く、重力に引かれて踊り場まで落ちていく。
ズダダダダー
物凄い音をたてながら落ちる。
「いったぁ、、、」
足は動かない、否、動くのは動くがものすっごく痛い。
誰か自室まで運んでくれないかな〜なんて呑気に考えていたら救世主が現れた。
夏目(先)「物凄い音が聞えたので来てみましたが、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないです、、、痛い、、、」
夏目(先)「少し揺れますが辛抱ですよ」
そう言って夏目先生は私を軽々と持ち上げた。
、、、、、、、、えっ?
「夏目先生!?私、重いよ!?」
夏目(先)「さて、行きましょうか」
夏目先生は私の言葉を無視してのらりくらりと歩き出す。
「何処に向かってるんですか?自室ですか?自室が良いです!」
夏目(先)「怪我をした人が行く所と言えはいいですね」
「えっ?待って!!やだ、、、補修室はやだ!あっ、歩けますから!!おっ、降ろしてくださいぃ〜!」
なんて要望が叶う訳もなく、補修室に強制送迎された。
補修室。
森(先)「全く、Aは常日頃から危機管理というものが、、、」
補修室に連れて行かれて森先生に手当てをうけている途中に「この怪我は私の勇敢さを示す名誉の怪我なんです!」と言った瞬間、森先生のお説教が始まったのだ。
夏目先生は隣でうんうんと頷いている。
小説家である2人は言葉選びがとても上手いから、めっちゃ説得力がある。まぁ、、、小説家なのは私も同じだけど、、、。
森先生のお説教から解放されたのはそれから30分ぐらい後のことであった。
今日の教訓
『元軍医(森先生)だけは怒らすな』
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凛花 - ドスくんが良いです! (9月23日 22時) (レス) @page34 id: 6915327b77 (このIDを非表示/違反報告)
タタリ(プロフ) - 眠いちゃんさん» ありがとうございます! (8月21日 16時) (レス) id: 3b67077e0b (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きが気になりすぎる…………← (8月21日 13時) (レス) @page25 id: 96f5a31586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タタリ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masoradayoyo/
作成日時:2023年4月4日 10時