ジョーカー･ゲーム〜たった一人の女性D機関員〜 第2章

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『私達はあくまで依頼された側。あなた方は依頼した側です。そちら側に指図されるつもりもおしかりを受けるつもりもありません。組織の情報を教え、捜査に協力するというのだからいいじゃないんですか？』






「…だがっ！名を教えないなんて…！」







…なんでこんなにキレる必要があるのだろう？







あ、





『…もしかして信用がないから私達が教えないと言っているように捉えました？』




そう言うと周りが静まった



図星か





『すいません。変なふうに捉えさせてしまって。決してあなた方に信用がない、とかではありませんよ。組織の規則です』




まぁ、完全に信用した訳でもないとは思うけど←









神「俺達D機関は、年齢、経歴、本名、全てが極秘とされています。そりゃ海外等にも潜入に行く。簡単にバラせるはずがありません。それは同僚にだって言えることです」







「…？」



みんなが分かっていないようだ







『…つまり、私達も同じく、知らないのですよ。本名も、経歴も、年齢も』






「「「「！？！？」」」」









『私達は訓練時代から本名などは名乗っておりません。決められた名を名乗り、経歴を名乗り、それをわかっていながら私達は接しています。』








神「だから俺は楓の本当の名も知らないし、この性格も本当の性格かもわかりません。」







みんながありえないとでも言うような目で私達を見てきた









『…D機関は極秘の諜報機関。易々と本名などを名乗ることが出来ないのです。私達の本当の名を知っているのは私達のただ1人の上司だけ。…つまり、仲間同士でもわからない本当のことを簡単にあなた達に教える訳には行かないのです』









あたりが静まった









まぁ、警察組織ではありえない、か。



でも、公安の人物は外で偽名を名乗っている人はいるはず。




降谷さんだってそうだ。

それが私達は私生活でも、組織内でもそうなだけ。




ただ、、それだけだ。

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