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高3最後のスポーツテスト
毎年50mの計測係で花が50mを測ってくれる。
ここだけは俺のカッコつけられるとこ。
『あ、としみつ先輩だ!』
『としみつ先輩走るよ〜♡』
『としみつくん頑張れ〜』
とか2年の頃に比べて少しガヤが増えた気がする。
ガヤなんて言うのは失礼だけど俺は花以外の女に興味無いし上手い言い様が見つからない
“よーい…”
“ドン!”
とにかく花にかっこいいって思ってもらえるようにって気持ちでがむしゃらに走った
花「1番としみつね、記録が6.24」
花が記入しながら
花「としみつまた早くなったね、すごい」
これだけで嬉しかったけど俺は求めるように
と「花、かっこよかったかや?俺」
花「かっこよかったよ、1番ね」
優しい顔で俺に向けてくれた“1番ね”は果てしなく嬉しかった
心の中でガッツポーズをした、
“1番”
俺今何言われても無敵な気がする!!
残りの種目も難なくこなしてとりあえずスポーツテストも終わった
り「としみつどうだった今日」
て「そうだ!陸上部としてはな野球部のお前が敵なんだ!!」
と「俺?めちゃめちゃ調子良かった。」
ゆ「お昼だか見かけた時めちゃくちゃ上機嫌だったしねとしみつ」
確かに今日はわかりやすく上機嫌なのは俺でも分かる
だって花が1番って言ってくれたからね。
大人気ないけどみんなは言われてないだら?ってドヤ顔したくなるくらい俺は最高値に達してた
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作者名:叶芽 | 作成日時:2019年6月15日 16時