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としみつside
小さい頃からずっと何するにも一緒だった。
出かける時だってお互いの誕生日だって。
生まれた病院も幼稚園も小学校も中学校も高校も離れることなく花とは家族と同じくらいの時間を過ごしてきた
小さい頃はマシュマロみたいに柔らかくて白くてふわふわな天使みたいな女の子
俺は小さいながらに「この子のこと僕が守るんだ!」とか調子いいこと言ってた。
幼稚園で友達になったてつやも俺と一緒になって花のことすごい大事にしてきた…気がする
小学校に上がって高学年になるにつれ花は周りが噂するほどの可愛さを放ってた
例えで言うなら花の周りだけキラキラフィルターかかってるのか?ってくらいキラキラしてた
友達もかなりいて毎日花の周りには人がいた
俺は男子から羨ましがられてた。高学年はずっと
『としみつ良いなあ、花といつも一緒に帰れて』
『鈴木ずりいぞ!あんな可愛い花ちゃんと毎日一緒にいて』
とか言われ続けてた。
小5の時だったかな、てつやが急に俺ん家で
て「俺本気で花のこと好きだわ。」
正直小学生がませてんな。とか思ってたけど花ってなると俺の中では話が変わるなあ。ってなってた
と「てつやと花は釣り合わんな」
て「なんでよ!おかしいでしょうよ」
と「たわけ!花は誰か1人のじゃなくてみんなの!」
ただ誰かに花を独り占めされたくない一心で必死だった
中学に上がれば花はもっとモテた。
透き通るような白さで子犬のようなまん丸の目。
毎日変な虫がつかないように俺は花のそばにいた
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作者名:叶芽 | 作成日時:2019年6月15日 16時