ちょっとだけ【東海オンエア】 (ページ15)

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｢荷物ありがとう。｣

と｢これで大丈夫？｣

｢うん、ほんとにありがとう。早く終わって助かった。｣

“じゃあ”それだけ言って部活に戻ろうとした。でもそれはとしみつによって阻止された

気が付けばとしみつの腕の中にいて私は頭をフル回転させても理解は追いついてくれない

と｢てつやとデートは行くな。｣

｢ちょ、は、離してっ！｣

と｢俺は…花の『としみつ先輩～どこですかー？』｣

神様はきっと私の日頃の行いに天罰を与えたんだ。

後輩ちゃんの声で私はすぐにとしみつの腕から開放された

としみつは私が知らないだけでどんどん男っぽく成長してた。腕の力とか私なんかじゃ敵わない

と｢甲子園予選待ってる｣

それだけ言い残して走ってった

『あ、としみつ先輩探しましたよっ！』

としみつは後輩ちゃんの横を歩いて楽しそうに話す。

何故かそれを見て今は悲しさとかはない

｢ほんのちょっと…｣

｢期待していいのかな｣

思い出すだけで触れたところが熱くなっちゃうような出来事だった