ちょっとだけ【東海オンエア】 (ページ3)

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放課後はいつもの様にてっちゃんと部活に向かう

部室までの道を二人並んで歩く。

｢あと少しで引退試合だけどてっちゃんどう？残れそう？｣

いつもはこんな話もしないけどどこの部活も3年の引退時期が迫る

て｢予選落ちなんてダサいの花に見せれんから頑張るよ｣

いつになく真剣に話すてっちゃんに私も少し真面目に返す

｢てっちゃんの走ってる姿もう少し見たいから頑張ってね。｣

私の言葉にてっちゃんはやる気スイッチが入ったみたいで分かりやすくテンションが上がってた

て｢俺が決勝に残って県大会行けたら…｣

て｢花。お前のこと抱いてい｢無理です。｣｣

て｢えーーーー！？ダメなの花ちゃん。ねえねえ｣

しつこいてっちゃんを置いて少し先を歩く私

『としみつ先輩いいですよ、それくらい』

水道の方から聞こえるThe女の子！って感じの声に私は反応した。正しく言えばとしみつって言葉に反応してしまった

と｢ばかげぇ。これ重いやん。俺が持ってく｣

としみつよりかなり背が低くてちょこんと結ばれたポニーテールの髪。

女の私でも守ってあげたくなるような華奢な後ろ姿

て｢としみつのくせにやるなあ。｣

私も見たことない笑顔をその子には向けてて心が痛む

｢てっちゃん、あっちから部室行こうよ｣

としみつの好きな子は私なんかより全然女の子らしくて可愛い子

幼なじみだからってずっと一緒には居れないってことを突きつけられたそんな気持ちだった