壊理ちゃん 黒い部屋 ページ40
チカチカとした光で起きた
「エリちゃん？」
「っおねぇちゃん！
っでられないっ！
ーーっでられないよ！」
パニックになったエリちゃんが叫んでいる。
白い部屋だっただろうモノが、黒い部屋になっている。
なぜ？
エリちゃんの全身から光が走っていて
(個性が制御しきれてないーーっ！)
「エリちゃん！！眠って！！」
「おねぇちゃ…」
自分の個性を発動した。
眠ったエリちゃんを抱えて扉へ行くと
『10分間ハグしないとでられない部屋』
いつも通りのお題。
その場にへたり込んだ
「エリちゃん……」
守るようにギュッと抱く
暗い独房のような出口のない密室。
先に起きてしまったんだ…
かわいそうに…ごめんね、エリちゃん…
エリちゃんは字が読めないから、脱出方法がわからなくてパニックになったんだろう……
「大丈夫だよ、エリちゃん。
怖かったね。
いつもと一緒だからね。
大丈夫だよ」
大事にハグする。
このまま10分。
いつも通り。
大丈夫。
自分にも言い聞かせた。
自分が先に起きれてたら…良かったのに。
エリちゃんの頭を撫でる。
大丈夫。
このまま10分が過ぎれば、
何事もなく部屋から出て…
うん。大丈夫。
全部夢だったよって、早く言いたい。
9分もすぎた頃だったろうか、エリちゃんの体がまた光り始めた。
震えている？
(起きてるーー！！)
「…こわい…こわいっ…」
光が暴走し始めた。
「エリちゃん！大丈夫！眠って！…眠って！」
暴発した個性が部屋全体に走る
「少しでいいから眠って！」
光に当てられた部屋が徐々に
モルタルや鉱物、木や土へと変化し、
…やがて、それらも分解し、消えていった。
日が差す。
青空が見えて、エリちゃんは眠った。
暴走が止まった。
「白い部屋が…消えた…」
おひさまの においが する
あったかい おふとん
「おはようエリちゃん」
ルミリオンだ
「長いこと眠っていたな」
あいざわせんせい
「悪い夢でも見てたんじゃない？」
Aおねぇちゃん
「ゆめだったんだ」
「うん。全部夢だったよ！」
かくして白い部屋は無くなったのだった。
あっぱれエリちゃん！
☆
よければお星様欲しいです☆
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ゆめ(プロフ) - マリイさん» 続編にてオバホ投下しました！ (2022年3月25日 19時) (
レス) id: 0ebb8d1a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - なめこさん» ああ、だからB組なんですね！理解しましたw (2022年3月25日 19時) (レス) id: 0ebb8d1a24 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - 今波が来ているのはブラド先生です！相澤先生は殿堂入りしましたw (2022年3月25日 19時) (レス) id: 8444d54215 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - なめこさん» 癖が強い！笑 誰推しですか？ (2022年3月25日 7時) (レス) @page49 id: 0ebb8d1a24 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - いつもメインキャラ以外ばかり好きになる癖の持ち主なので.. (2022年3月24日 23時) (レス) @page48 id: 8444d54215 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B組！ | 作成日時：2022年3月5日 22時
