10分間ハグ ページ30
鱗視点
起きたらまたあの部屋に来ていた。
「あ、鱗くん起きた？
ちょっと来て来て」
とAが扉の前で手招きをする。
近づくと「見て見てw」とお題を指差した。
『10分間ハグしないと出られない部屋』
前回の「キス」と比べると優しいお題だ。
ほっとした。
俺だって取り乱したいわけじゃないのに、
前回はAが、煽ってダメだった。
「ねぇねぇ、鱗くん大丈夫？これ」
「なにが？」
「10分間も耐えられるw？
また狼になっちゃわないw？」
「はぁ？///」
「でも大丈夫だよ！
もし鱗くんが狼になっても、私が眠らせて人間に戻してあげるからw
安心してーー」
「なに言ってんだよ！///」
めっちゃネタにしてきた。
羞恥心と言うものがないのかこいつは…。
「ーー前回はびっくりしたけどーー」
俺の気も知らないで、Aはやたら俺に構う。
「ーー次は受け止めたいなってーー」
俺が大人しいタイプだから？
からかって楽しんでる？
「ーーいつでも狼になってーー」
なんか、ムカつく！
「っ10分ぐらいっ耐えられるわっ！！」
叫んだ。
「来いよっ！！抱いてやるっ！！」
わざと荒々しく引き寄せて抱いた。
「やーん♡鱗くん、筋肉ゴツゴツしてる」
「鍛えてるからな」
「...これが鱗くんの胴回りかぁ...
あったかーい...」
見ると目を瞑ってる。
「そりゃそだろ」血が通ってんだから
「なんかいい匂いする...」
俺の胸に顔を埋ずめてきた
「なにしてんだよ」と呆れて聞くと
「えへへー、鱗くんの匂い」とこっちを向いて笑う。
その顔、辞めろ。また襲われたいのか？
「鱗くんの心臓の音聞こえるよ」と耳を添える
「聞くな聞くな///！」
毎度毎度しょうもない。
俺は前から心配に思ってたことがある。
度々、飛ばされてくるこの部屋
「もし、例えばだけど、お題が
『殺し合わないと出られない部屋』
になったらどうする？」
「困る！」
「いや、困る！じゃなくて…
どっちかしか生き残れないとしたらの話」
「そんなお題、今までなかったし」
「でも、今後もないとは言い切れないだろ
まぁAの個性なら眠らせて絞殺くらいできそうだけど」
「んー…」
「マジで考えたことなかったのかよ？！
もし強い個性のやつだったら即死だぞ！！
そもそも、お前は危機感がなさすぎなんだよ！
最悪の場合を想定してだな」
「じゃあ鱗くん、殺してくれる？」
そう言って、Aは見上げてきた。
続く
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ゆめ(プロフ) - マリイさん» 続編にてオバホ投下しました！ (2022年3月25日 19時) (
レス) id: 0ebb8d1a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - なめこさん» ああ、だからB組なんですね！理解しましたw (2022年3月25日 19時) (レス) id: 0ebb8d1a24 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - 今波が来ているのはブラド先生です！相澤先生は殿堂入りしましたw (2022年3月25日 19時) (レス) id: 8444d54215 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - なめこさん» 癖が強い！笑 誰推しですか？ (2022年3月25日 7時) (レス) @page49 id: 0ebb8d1a24 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - いつもメインキャラ以外ばかり好きになる癖の持ち主なので.. (2022年3月24日 23時) (レス) @page48 id: 8444d54215 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B組！ | 作成日時：2022年3月5日 22時
