【ヒロアカ】♡♡しないと出られない部屋【B組多め】

キス ページ27

相澤先生とお題の前で固まっている



『キスしないと出られない部屋』



せ、せせ先生と生徒でキスするとか、


…は、犯罪じゃないの！？！？


いいのか？


こんなことあっていいのか？！



先生を見上げると、


「…嘘だろ…」


動揺してた！

かわいそうなくらい動揺してた！

ドライアイなのに目が見開いている！！

普段クールぶってる先生が、震えている…！



「先生！落ち着いてください」

あまりにも可哀想なので手をさすってあげた。


「夢野…お前の個性って…」

「夢を見させる感じですね」

「ッチ…クソ役に立たねぇ個性だな…」

「今この場に於いては、お前の個性の方が役に立たねぇよ」という言葉を飲み込んだ。
「すみません」


「なんで鍵開ける系の個性じゃねぇんだよ
使えねぇな」

「その言葉そっくりそのままお返しするわ」という言葉も飲み込んだ
「すみません」


「はぁー…」
とクソデカため息を吐かれた

手をさすってやったのに、恩を仇で返された。


「いやダメだろ…生徒は…しかも隣のクラスの…」
先生は小声でなんか言ってる。


あまりにもかわいそうなので、あと、出られないと困るので

「ここでの出来事は口外しませんから」

と言った。


目を合わせてうなずく。


「絶対だぞ…」



先生の手が肩に触れる。



顔が近づくーー







「あ、でも、申し上げにくいんですが、私、無精髭とか無理なんで、ジョリジョリしたら教育委員会に報告させてもらおうかと思ってます」


「…」



無言。






…やだ、





私、









圧倒的強者！！




この空間を以て先生を掌で転がしているといっても過言ではない！


この場を制しているのは、この！私！A！


…相澤、見えるか…？


私の後ろにうごめく両親、教委やPTAの偉い大人たちの影が…！

フハハハハ！

よくもさっきはクソデカため息ついてくれたな。

倍返しだ！

グハハハハハハ！

お前の生殺与奪の権は私の手中にある！！

おーっホッホッホッホッホ！！



心の中で愉悦の笑みをたたえていたら
ネクタイを掴まれた

割としっかり目に


「優しくしてやろうかと思ったんだがな」

「ヒィッ」

お顔がこわいぃぃ！


「お前がそこまで言うんなら、期待に添わねぇ道理はねぇなぁ…！」


後頭部を掴まれた。



続く

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