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Ｏside
Ｏ｢少し熱いな…。具合悪い所、ある？｣
少し高い体温を感じ、そう和に問う。
何かを考えたあと、こう口を開いた。
N｢…あのね、目眩がしてグルグルするの。それとね、頭痛い。｣
この少しの間は、俺にどう接するか考えてたんだな。
今日は甘えたモードか。
Ｏ｢そっか、ちゃんと言えて偉かったね。じゃあ、ちょっとここに横になってて。ホットタオル作ってくるからさ。｣
キッチンでタオルに水を染み込ませねからレンジにかける。
ふと、ソファーの方を見れば和は大人しく目を瞑って横になっていた。
一人にさせるのは、今の和には可愛そうだけど少しだけ我慢してもらう。
Ｏ｢はい。できたよー。目、瞑ったままね？｣
俺が来た途端パチッと目を開けた和は、一向に目を瞑ろうとしない。
N｢真っ暗、怖い。｣
さっきまで、瞑ってたのに。
やっぱり今日は甘えたちゃんだ。
Ｏ｢じゃあ、こうして手、繋いでてあげるから。大丈夫。グルグルしちゃうの少し良くなると思うんだ。｣
N｢ンッ…シクッｼｸｯ……。｣
Ｏ｢どした？泣くと苦しくなっちゃよ？言ってごらん？｣
ずっとシクシクしているんだけど、俺の目を見ながらゆっくりと話し出した。
N｢さ、寂しかったの。大野っ、さんと会えないし、今回のっ、監督怖かったんだ。ずっと怒ってて。
ｼｸｯｼｸｯ…ﾊｧﾊｧﾊｧ…。｣
Ｏ｢うんうん。辛かったね。でももう大丈夫だよ。今は俺しかいないし、ね？｣
ゆっくりと背中をさすりながら、和のペースで話をしてあげる。
少し治まってきたかな。
あれから十分くらいああしてたんだけど、和の体温が上がり始めてるのを感じて、ベットに行くことにした。
Ｏ｢和？少しお熱上がってきちゃったみたいだから、今日はお風呂やめとこうね。体拭いて一緒に寝よっか？｣
N｢うん、大野さんと寝る。｣
ニコッと笑った顔は昔と変わらず、まだ幼かった。
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作者名：大宮ゆり | 作成日時：2019年3月28日 22時
