恋人になりたい重岡くんと友達でいたい佐野さん

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瑞希の衝撃発言に動揺してる暇もなく、小瀧くんとの待ち合わせ時間になった。




バスが遅れちゃって、待ち合わせ時間ギリギリに着いてしまい




バス停から小走りで待ち合わせ場所に向かうと、小瀧くんはもう来ていた。





シンプルなシャツに黒のスラックスを合わせて塀にもたれかかった小瀧くんは、本当に綺麗で。





｢隣に立つのキツ……｣




何でこんなシンプルな服装なのにすんごいおしゃれに見えるの？




服は人を選ぶね…本当に…。





｢佐野さん！｣





自分の服を見ながら絶望していると、キラキラ笑顔の小瀧くんがこちらへ駆け寄ってきた。






｢小瀧くん！遅くなっちゃってごめんね｣



｢全然！｣





結構待ってくれてたのかな。じんわり汗が滲んでいる。





｢暑いよね。冷たいもの食べよう｣



｢おん！｣





行こ！と祭り会場に入って行く小瀧くんは、






いつも余裕で落ち着いている小瀧くんじゃなくて、





何となく幼い無邪気な小瀧くん。





ギャップに少しドキドキする。









……………………瑞希の言葉の影響を受けすぎだなぁ。






少しだけ先を歩く小瀧くんの背中を見ながら、いかんいかんと首を振る。






｢佐野さん｣



｢ん？｣





小瀧くんが振り向いて、少し恥ずかしそうにはにかみながら、







｢手繋いでもええ？｣






爆弾発言をかましてきた。








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