恋人になりたい重岡くんと友達でいたい佐野さん

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『なぁ』




｢はい？｣





『佐野も.......いや、やっぱ何もない』




｢え？｣



何、気になるじゃん、としげの顔を覗き込むと『何もないわ！』と肩でわたしの肩を押した。




ますます気になってグーでしげの肩を軽くポコッと何度も叩いていたら、




『もーええから！アイス買って帰ろ』





再度叩こうとしたわたしの手を掴んで、コンビニまで引っ張って行った。





｢.......手汗｣



『うっさい』



｢何でそんな顔赤くしてんの｣



『うっさい』



｢.......わたしのこと好きだから？｣



『はっ！？』




しげが真っ赤な顔をこちらに向けて『お前なぁ！』とわたしの手を離し、自分の髪を余裕無さげにくしゃりと掴んだ。




｢図星ってやつ？｣



『.......』



｢そんなことしてもわたしはドキッとせえへんけど｣



『あ゛ーーー！何で俺こんな奴のこと好きになったんやろ！？』



もうええから、はよ行くで、と先に行ってしまうしげの背中を見ながら笑ってしまった。



追いかけて、しげの顔を覗き込むと、『見んなや』と逸らされる。



まだ顔を真っ赤にしてて面白い。





｢1mmくらいはドキッとしたよ｣



『はいはい、慰めどうも』





告白されて、気まずいと思ってたし嫌だと思ってたし、みんなにバレたのもマジか.......と思ってたけど、





好意を向けられていても、しげとは案外気まずくならないらしい。



それでも、手を繋いで顔を真っ赤にされると、自分で言うのもなんだけど本当にわたしのこと好きなんだ...って、




自分がしげを親友だと思ってる分ちょっと切なくなってしまうのだけれど。






友達でいられるなら何だっていい。




そう思った。





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皆様、こんにちは！

突然ですが、Twitterの方に前作『セカンド・キス』の番外編の方を投稿していきたいなあと思っております！(^_^)

続編作ってください！と言ってくださる方がおられ、ぜひ作りたいなあとは思っているのですが、

かけ持ちするとどうも更新が亀になってしまうので.......(本当にごめんなさい(；；))

Twitterの方に載せていけたらなと思います！

また、Twitterの方にリクエストを送ってくださると嬉しいです！

次の作品はこの人で！こういう設定で！こういうストーリーで！

とか、

セカンド・キスの2人のこういう話、恋人になりたい重岡くん〜の中学の時の話が見たい！

など、送ってくだされば嬉しいです！

よろしければぜひ、お願い致します！

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