恋人になりたい重岡くんと友達でいたい佐野さん

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片付けをしっかり終わらせ、今日の活動は終わり。





当たり前のように3人で帰る。







『あ、そーいや小瀧の歓迎会、みんな8月は大会やらコンクールやら体育祭準備やらで忙しいから7月中になるって言ってたで』




｢あれ、そうなんだ｣




｢へー、日程決まったんかな｣






学校は携帯の使用禁止なので(と言ってもみんなコソコソ使ってる)、校門を出てから小瀧くんがリュックの外ポケットから携帯を取り出した。






｢あ、クラスのグループLINE稼働しとる｣



『あー、じゃあ日程決まったんやない？松田が今日｢いつにしよーかなー｣って言ってたから』



まじか、と言って小瀧くんが慣れた手つきでスマホを弄る。





ちなみに松田くんとはクラスの委員長。



活発な子で、この子もしげと同じで応援リーダーの1人。




わたしも携帯を取り出してグループLINEを開く。





自転車を押して塞がっているしげが『どれどれ』とわたしの携帯を覗いてくるので見やすいように寄せてあげる。





いつになったんだろ.......








｢7月31日.......｣






ポツリと小瀧くんが呟いた。







｢ほぼ8月やん｣



『そんなこと言うてやんなって』






わたしがそうツッコむとしげは片手で自転車を押し、片手でわたしのスマホを奪い取って何やら文字を打ち込んでいる。器用なこった。



変なの打つなよ。




返されたスマホを見ると｢ほぼ8月やん｣と、さっきわたしが言った言葉がそのまま送られていた。






『小瀧、予定大丈夫そう？主役が来られへんかったら意味あらへんからな』




｢うん、大丈夫。.......隣町の花火大会の日やろ？｣




『んー？そういえばそうやったっけ？』







7月の最後.......花火大会.......







.......あ。






"一緒に行かへん？"








グループLINEを見てから少し残念そうな顔をしているのは、花火大会に行けないから.......？








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