這い上がれ！！【ky】 (ページ3)

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第二話超人気ゲーム実況者ページ3

私はキヨと言う人物の動画を見る。

「うぃーっすどーもキヨです」

まるで友達かのように挨拶をする彼。
陽気な人だった。

「あぁ！右手wwwあっww何これ楽しいwwwァ''あっはww」

ホラーゲームを楽しそうに実況する彼。

『…そんな似てないだろ……』

ただ叫んで声をダメにする私とは何も似ていなかった。

そして他の作品も見ようとして検索をすると

《キヨブレーキ》

『ブレーキぃ？』

上から2番目にそう出てきたのだ。
私は好奇心でその検索を押し、トップの動画を見た。

『マリオじゃん…懐』
30分程度の動画だったので見ることにした。

『っwははっ…w』
動画を見ていくうちに、私は笑い声が零れた。

そして終盤
「これ俺1位じゃない！？えっ？え''っ？ｴｯｴｯ？ｶｯﾀ??ｴｯｩｷﾞｬアアァァぁｧｧｧｧア!?!?!?」(文字じゃ再現出来ぬ)

『はっwはははｯｯwwはぁwww』
あまりにもブレーキ音に近かったため、私は思わず吹き出してしまった。

『面白いなぁこの人…』

編集も特に細かくしている訳でもなく、文字も入れず、効果音すら入れてない動画なのに

こんなにも笑顔になれた。

私はキヨ。をチャンネル登録した。

『叫んでる所は確かに似てたのかもなぁ…』
私の叫び声と彼の叫び声はどこか似ていた。

他の動画も見てみると、相変わらず面白く、いつの間にか日が昇っていた。

『寝るか……』

午前6時頃、私はベッドに入り眠りにつく。

起きたのは昼の11時だった。

『ﾌあ…ぁ…よく寝た……』
約5時間の睡眠。体は少し重かった。

『そうだ、さっきの動画どうかなー』

私は恐〇の森の実況にどんな反応が来ているのか携帯で確認した。
すると

･キヨじゃん

･キヨ意識してる？

･なんかさ…ね、あの人に似てるよねwブレーキのw

･底辺実況者がパクってんじゃねぇよ

･これは黒確定だろ笑笑笑笑

･また巻き込まれるぞキヨwww

『何………これ…』

私の昨夜の動画のコメント欄には
キヨの名前が数多く書かれていた。